犯人に捕まった赤髪ちゃん・その2
旧校舎の秘密の地下室へと連れ込まれた赤髪ちゃん。
犯人の少年1……いや、改め「犯人」は赤髪ちゃんを引っ張り、そのまま突き倒した。
ドサッ。
赤髪ちゃん「うむっ!(いたっ!)」
尻もちをついて思わず涙が滲む赤髪ちゃん。
そんな赤髪ちゃんに犯人は近寄ってくる。
思わず怯えながら後退る赤髪ちゃん。しかし、尻もちをついて両手も縛られているのでうまく後ろに下がれない。
そして犯人はそのまま赤髪ちゃんの身体を抱きしめた。
赤髪ちゃん「うむぅ!むむうぅ!(やだぁ!やめてぇ!)」
犯人「ハァハァ……やっぱり可愛いね君は……」
赤髪ちゃん「ん?(え?)」
犯人の言葉に呆然とする赤髪ちゃん。今の言葉では、まるで犯人は赤髪ちゃんのことを最初から知っていたように聞こえる。
犯人ん「気付かなかったのかい?僕はね……ずっと君の事を見ていたんだよ。そう……………今回の事件だって君と知り合うためにワザとキミがいるタイミングで起こしたんだ」
赤髪ちゃん「む、むうう……(そ、そんな……)」
犯人の言葉に呆然とする赤髪ちゃん。つまり、犯人は最初から赤髪ちゃんをおびき寄せるためにこんな事件を起こしたのだ。そのために無関係な女子生徒を殴り、大怪我を負わせたのだ。
赤髪ちゃん「ううむう、ううむうむううううむう!(あなたは、あなたは間違ってる!)」
犯人「何を言っているのかは分からないが……やはり君はカワイイねえ」
そう言うと犯人は赤髪ちゃんの下着しか身に付けていない身体に手を伸ばした。
赤髪ちゃん「んん!」
ビクッとした身体を固くする赤髪ちゃん。
犯人はそんな赤髪ちゃんの身体を抱き寄せ、背中に手を這わせる。そしてさらにショーツしか身に付けていないお尻にも手を伸ばす。
赤髪ちゃん「うむ!うむうむ!うむううん、むうううう!(いや!いやいや!お兄ちゃん、助けてぇ!)」
泣き出してしまう赤髪ちゃん。そして猿轡のせいで声を上げることが出来ないが、必死にお兄ちゃんに助けを求めてしまう。
それを見て不快そうな顔をする犯人。
犯人「どうやら、君には想い人がいるみたいだね………不愉快だよ。君が見るべきはボクの事なのに…!」
何やらヤバいことを言っている犯人。そして………。
赤髪ちゃん「ん!むうう!」
犯人「大人しくしているんだよ?君の心の中の不純物を取り除いて来るからね」
犯人は赤髪ちゃんを箱のようなケースに縛り付ける。
(イラスト参照)
そして箱のふたを閉めてしまった。これで赤髪ちゃんは逃げることが出来なくなった。
犯人「さあ、ボクの赤髪をたぶらかしたゴミを殺しに行こうか」
???「ゴミはお前の方じゃねえのか?」
犯人「誰だ!?」
突如響き渡った声に驚く犯人。赤髪ちゃんは箱の中に閉じ込められているため外の音が全く聞こえない。
そして現れたのは………。
赤髪兄「わりいんだけど、俺、妹に手を出して泣かせる奴は、たとえ中学生でも容赦しないんだ」
犯人「何だお前?」
赤髪兄「そいつの兄貴だよ」
犯人「赤髪の……兄?」
犯人は何度か赤髪ちゃんを閉じ込めた箱と赤髪兄を見比べた。
そして一言。
犯人「姉じゃなくてか?」
赤髪兄「いや、俺みたいなモブ顔男子捕まえて何言ってんだ?眼鏡買い替えた方が良いぞ?」
犯人「生憎視力は両方1,5だ!」
叫びながらナイフ片手に突進してくる犯人。
犯人「お前が兄ならちょうどいい!妹さんを僕に下さいぃぃぃぃぃ!そうすれば命だけは助けてあげますぅぅぅぅぅ!」
赤髪兄「やなこった」
そう言ってベルトを着用する赤髪兄。
ベルト「シスコンシステム2nd起動。モードセレクトSMorドⅯ」
赤髪兄「モードドⅯ、変態!」
犯人「………は?」
突然何かやり出した赤髪兄に呆然とする犯人。そして………。
仮面ブラザーレッドヘアー2ndステージドⅯ(以下仮面ブラザー)「仮面ブラザーレッドヘアー2ndステージドⅯ!……俺の妹に手を出す奴は地獄に叩き落とす!」
犯人「は!そういえば、そもそも何で赤髪がここにいることが分かったんだ!?」
仮面ブラザー「世の中にはGPSって便利なものがあってだなぁ!」
犯人「ここは電波入らないはずなんだが……」
仮面ブラザー「本当は妹の制服には発信機が仕込んであります」
犯人「サイテーの兄貴だな!ストーカーか!」
仮面ブラザー「それはお前の方だろうがこの変態ストーカー野郎!妹を攫うためだけに妙な事件起こしやがって!キモいんだよ!ってか死ね!」
犯人「おい!ちょっと言い過ぎだろうが!ボク今ちょっと涙目だぞ!」
仮面ブラザー「知るかあぁぁぁぁl!食らえ!ドⅯリボルバー!」
犯人「え!?ちょ、別にボク、怪人とかじゃないんだけど!?犯罪者だけど怪人とかじゃないんだけど!?」
仮面ブラザー「いやそんな事どうでも良いし。別に俺正義の味方じゃないし」
犯人「じゃあ、お前は一体何なんだよ!」
仮面ブラザー「妹の事が世界一大切なだけのただのお兄ちゃんだ!」
犯人「ただのシスコンじゃねえか!」
仮面ブラザー「シスコンって言うんじゃねえぇぇぇぇ!ドⅯリボルバー・ストロングインパクトフィニーッシュ!」
どっかーーーーーん!
犯人「ぎゃあああああああああ!」
黒焦げになって倒れる犯人。
そして変身を解除した赤髪兄は、箱のふたを開けて赤髪ちゃんを助け出した。
縄を解いて猿轡を外してあげる赤髪兄。
赤髪ちゃんはそのまま……下着姿のまま赤髪兄に抱き付いていた。
赤髪ちゃん「ふえ、ふえええぇぇぇぇぇぇ!怖かったよお兄ちゃああぁぁぁぁぁん!」
赤髪兄「あ、ああ………その…とりあえず服着ような…」
もちろんお兄ちゃんの顔は真っ赤になっていた。
・
・
犯人を警察に引き渡し、赤髪ちゃんと赤髪兄は家に帰った。
赤髪ちゃん「あ~、お腹すいた。プリン、プリン♪」
赤髪兄「お前も、あの事件後でよく食欲あるよな」
とりあえずいつも通りな赤髪ちゃんにホッとするお兄ちゃんだった。
完
呪文
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