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「今日はパワードスーツを来て欲しいんだ!」

「なによ、変態指揮官…」

我熱龍は頬を染めて、口を咎める

「ヘンッタイッ!ふぅぅー!僕はツインテツンデレガールに言われると激しく悶えてしまうぅぅぁぁぁあ!あぁ脳が沸騰する、いや、まじか、まじなのか、胸がホットホットォォー!」

指揮官は悶えて、地面をジタバタしている

「変なヤツ…」

「もっと、ください!もっと、僕に激しい言葉を!」

「もう、本題忘れてない?指揮官!」

「はっ!?我熱龍の美しさに思わず我を忘れてた」

コホンと指揮官は立ち上がり、

「えぇ、今回、秋葉の方で撮影会をしてもらう」

「はぁ?撮影会っていきなりなんなの!?」

頬を染めて怒る我熱龍とは
対照的に指揮官はニヤニヤ笑う

「いやぁ、お偉いさん方にもねツインテツンデレ愛好会の会員が多くてね~それで」

「なんなの!?その組織は」

「ちなみに僕も入ってます!」

ピカーン、彼は胸ポケットから、
堂々と黄金の輝きを放つ会員カードを見せる。

「いいわよ、その情報は、で?私はそこで、カメラの前で突っ立てていいわけ?」

「そういうわけにはいかん!」

シャキーン
指揮官はスタイリッシュなポーズや
中二病のポーズを織り混ぜながら

「我熱龍にはっ!大勢の亀ちゃんたちの前でさまざまなポージングをっ!して、もらうのだっ!そのためにはまず」

パチン
指をならして、
部下を呼ぶ、
スーツケースを受けとり、

「この服に着替えて欲しい…」

「見たら、コロコロするからね指揮官」

「コロコロされるならむしろ!本望」

指揮官の瞳はハートマークだった

「マイルドにいっただけだから!もう、この変態指揮官!」

「おぉー、我が嫁、我がマイハニー、あぁ、我輩専用のメカ娘ちゃぁぁん!」

バタン
扉が閉まる。

「ほんっとうに変態なんだから…」

しかし、彼女は内心では心底嫌がってはいなかった。

性能も新型と比べ、劣り、
性格も新型と比べ、扱いずらい
そんな彼女を研究所は無能と見なしていた
どんなに努力したって機械は人間として見てくれない…
廃棄処分にされそうなところを、
指揮官が

「うちの嫁に何しやがる!」

「えっ?嫁?」

研究所の奴らをぶちのめして、
指揮官は現れた。

「今日から、我輩専用のメカ娘だ」

「我輩専用の?」

「あぁ、そして、君の名は…」

冷愛 我熱龍(ツンデレガール)

と彼女は名付けられた。

「変態なところも、熱いところも、本当は好きなんだけどね…」

彼女は指揮官に支給された服に着替えようと、下着姿になったところを…

「はぁはぁ、いいねぇ、いいよぉ、いやぁ、これはもう、最高です、ありがとう我愛龍さん、」

「しーきーかーん~~」

窓のちょっとした隙間から覗く変態を
我愛龍は殴ってぶっ飛ばした

「ふへー、最高ですぅぅぅ!」

「指揮官なんて大ッキライッ!」

指揮官はぶっ飛ばされてもなお、ニヤニヤは崩さなかった。

「指揮官の様子はその、大丈夫?」

「あぁ、問題ない、それよりもお前ら仲いいよなハハ」

サングラス、作業着、タオル、白髪
=イケオジな彼は我熱龍のメカニックだ。

「近藤さん、全然仲良くないでふよ!」

「あっ、でふよ!って、本当は好きの現れじゃないか」

アハッハッハッ

近藤に笑われ、頬をムッとする
我熱龍、

「近藤さんもぶちのめしますよ!」

「悪い、悪い、いや、お前たちがいると、見てて楽しいからさ。つい、な」

「うぅ、まぁそれなら…」

「おい、しきかーん、起きろー、姫様がお前のお目覚めを待ってるぞ」

「はっ!ここに我熱龍の胸が!」

もにゅ

柔らかい感触が指揮官の手に伝わる、

「おっこれは我愛のいいチチでございますなぁアハハハ」

「あっ、あんたねぇ、機械だからって、セクハラしていいと思ってんのかぁぁ!」

「あっばぁぁぁぁー!」

指揮官は天井の方へとぶっ飛ばされる

「ふっふふふ、我、胸、触れて、幸せなり…ガク」

「おいおい、また気絶して、これは手錠はめる必要あるなこりゃあ」

再び、彼が起きたとき、
変態指揮官には手錠がはめられていた

「こっこれは、もしかして、プレイ!わぁ、楽しみだよ、我愛龍からどんな辱しめを受けるか、うーん、SMプレイねぇ、楽しみだぁ、女王様、この豚に鞭を、うってくださぁぁい」

「指揮官はもう、手錠はめても止まることを知らないわね」

「すまないこいつの変態さで幾度となく、危機を救った英雄なんだなぁこれが」

「確かにそうですね」

我愛龍が今、生きてられるのも
この指揮官の変態さにあったから、
というのを身に沁みて感じていた。

マトモならば、そもそも、
彼女は鉄屑になっていた。

「どうだ、指揮官」

指揮官の目がキリッと変わる

(わっ私、見られてる)

彼女の四肢、足先、
全身をくまなく見つめる

「うーん、このパワードスーツはありだ、体のラインもしっかりしていて、僕としてはオッケーだ」

「なら、これで…」

「待て!もっと色々見てみたい!」

「えっ?なんでだ」

近藤は疑問マークを頭に浮かべる
ふっと指揮官は不敵な笑みを浮かべ、

「もっと、色々見てみたいから…じゅるり」

「これは、変態が極まってるなぁ指揮官も、我熱龍、こいつのねがい聞いてやってくれるか?」

我熱龍は腕を組み、頬を染めてボソボソと

「まぁ、指揮官が言うなら…やってあげないこともないけど」

「やったぁぁぁー!ありがとう!我熱龍!それでこそ、我輩専用のメ・カ・娘、MECAMUSUME!」

「こいつの熱量は疲れ知らずだなはは…」

近藤は手を上げて苦笑いをする。

それからは色んな服を彼女に着させ、

最終的に決まったのは

「うん、これだ!」

バイザーゴーグルをつけ、
ピチピチのパワードスーツの格好だった。

「一つ、質問よろしいでしょうか?我熱龍さん」

「いいわよ、指揮官…」

彼は一身にじっと、我熱龍の
身体を見つめ

「なっなによ、」

「下着ははいグフ」

指揮官の頬は真っ赤に腫れ上がる

「こいつはバカだな」

近藤はあきれている、
その場にいたものも、同じく

彼女は顔を熱くさせ

「指揮官のヘンッタイ!」

変態指揮官にとって、最高の褒め言葉を
いただき、天に昇ったかの如く
幸せだった。


数日後、

「あきはばらー!」

「指揮官、何、叫んでんのキモいよ」

「いや、これはじゅうような儀式であってだな、玄関でお邪魔しますみたいなもんだ」

「へぇ、そうなんだ」

「我熱龍も言ってみなよ」

指揮官に言われ、この街の雰囲気を感じる。キャラクターが描かれた看板、電化製品、メイド服姿、キャラ物の袋を携えて歩く人たち、まさしく、変態指揮官と同じ空気をこの街から感じ取った。

「あっあきはばら~」

吐息のように小さな言葉に
指揮官は胸うたれ、気絶する。

「わぁ、なんて可愛いんだ!我輩のメカ娘はっ!」

「もう、指揮官は気絶しすぎ!」

彼と彼女の秋葉原が今、幕を開けようとしていた。

(あとがき)
ツンデレギャルに続き、
パワードスーツ企画、
これは、天が指し示したものなのか!
と思うほどに私は主催者さんに感謝しています。
ツンデレとメカ要素のある物語、描けるっ!書けるっ!胸を熱くして書いてました。
楽しんでいただけたら幸いです。
今日はもう、燃え尽きてオーバーヒートです…にゃはは。

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