【樹海のかみさま】教室の冷戦、漆黒と黄金の反撃
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章4話:イベントONイベントよりインスパイア
「また2人一緒にいるわね。なんか相談事?」
夏葉が間に入ってきた。なんだかジト目でこっちを凝視している。
「そんなに一緒にいないだろ」
「そだね、居ないね」
「なんか息ぴったり……。それに警察に行った時も2人一緒だったじゃない」
そういえば僕と月潟は海知・夏葉・情報屋とは別々のパトカーに乗ったんだった。
「アレは夏葉に気ぃ遣っただけだから。それをあのクソキモストーカーめ……」
「ああ、小滝くんは邪魔だったよね……可哀想な夏葉、なでなで」
「なんで撫でるのよ!?」
ぼっちパトカーすればいいものを、なんでわざわざメインヒロインと主人公の恋を邪魔するかね。
「来週からの林間学校、このギスギスっぷりで大丈夫かね。なぁニコラさんよ」
他の女子生徒をあしらって、ニコラが戻ってきた。ニコラはニコラで月潟を警戒しているらしく、夏葉との間に割って入る。まぁ月潟は百合っ子を公言してるし、夏葉を取られる可能性がある相手に近づけさせたくはないだろう。
「ぬふふっ、ほの囮、ほの囮が文字通り一肌脱いであげればいいと思うよ? ね? ほの囮は男の子が好きだもんね?」
ニコラが軽く指をぱちっと鳴らす。僕はそれを冷めた目で見つめた。ここまで来れば馬鹿なニコラでもそろそろ気付くだろう。僕に洗脳が効かないことを。
「固まってどうしちゃったの? ニコラちゃん?」
「へ? うひゃい!? 何これ!?」
「購買の冷凍ブルーベリーの袋〜。これからの時期重宝したい一品だよね」
ニコラの首筋にブルーベリーの袋を押し付ける月潟。モサモサとブルーベリーを頬張る彼女だったが、ニコラの所作に気付いたようだった。そしてその上で、それが僕に効いていないことを見届けた。……やはり抜け目のない少女である。
ニコラは「なんで、どうして、効かない? ていうかなんでブルーベリー?」などとブツブツ呟いていた。まぁソイツのわけわからなさに関してだけは同情する。
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