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旅の道連れ

使用したAI NovelAI
「この先に行けば私の腕は直るのかって?」

俺の小さな呟きを、このシンカロンは耳ざとく聞き取ったらしい。ここ数回での文明探索で何も成果が無かったせいで、ついぼやいただけだって言うのに……。だいたい、ぎこちなく腕を動かすたびに嫌な音が聞こえてくれば、嫌でも気になるだろうが。

「どうなんだろうね。あっちに見える建物……都市なのかな? にはまだ使えるシンカロンのパーツが有るかもしれない。もちろん、無いかもしれない。なにせ『終末』だの『文明の黄昏』だの言われる、終わった世界だ」

そんな事、言われなくたってわかっている。俺だって旅人なんだ。このシンカロンと出会ったその日から、俺は旅人になったんだ。

「まぁまぁ、良いんだよ、腕なんて些細な事さ。……動かないこともないし? ほらほら、それよりもせっかく毎日暖かいんだ。どこまで行けるか、何が残っているのか、世界が本当に終わっているのか。気になるだろう? 気になるよね? 私は、気になる。気になるんだ!」

人の心配なんて気にせずに、自分の気になることばかり考えてやがる。
きっと次の都市では、何か使えるパーツが見つかるだろう。動力源に好奇心を詰め込んだようなこいつの代わりに、俺はそんな当てのない希望を考える。

「だから、ね。気楽に旅してみようじゃないか。この青空の下を、さ」

ギシリと軋む音を立てながらキザなセリフを言うんじゃない。切り替えた気持ちが落ち込むだろうが。
だから俺は、意趣返しってわけじゃないけど
――そんなに笑うと、顔のヒビが広がるぞ。
なんて軽い冗談を返してやったんだ。

呪文

  • Steps 28
  • Scale 6
  • Seed
  • Sampler Euler a
  • Strength
  • Noise
  • Steps 28
  • Scale 6
  • Sampler Euler a

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