Man Meets Mature Female in Post Apocalypse
世界はおかしくなった、いや元からいつ壊れてもおかしくない世界だった。
文明と呼べるような代物は既に無いが、文明と共に地獄へ行けなかった自分のような人間は
ただその日を生き残る為に、立つ鳥が濁した跡を漁り続ける。
あるビルに入ると、誰かが棲んでいるかのような、比較的清掃されたフロアを見つけた。
「お待ちしてましたよ、私の貴方。」
入ってすぐにあった小さなカウンター・バーに、この終末世界に相応しくない美麗な女性がいた。
まるで自分を待ちかねたかのような口ぶりだが、美人であれそうでない人であれ心当たりは無い。
「さ、こちらへ」
如何にも怪しいが、元より明日も知れぬ生活をしている身。賽は毎日のように投げている。
そのまま勧められるがままにカクテルグラスに入った酒に口を付ける。旨い酒だ。
「世界を救う気はありませんか?」
目の前の女性は呟く。
「…勘定のアテも無いしな、別嬪さん。頼まれよう。何をしたら良い?」
※自作のキャラLoRAを使用しています
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