髪も合わせれば三刀流
髪を長く伸ばし頭部の高い位置で結び、結んだ髪の毛(更に現代で言う「エクステ」を付けた例もある)自体を武器または補助として使う戦闘術。
特に遠距離が不得手な剣術において遠距離の相手をけん制する目的で考案されたとされるが、足場の悪いところで命綱や態勢補助として使うなど、使用者の発想力によって様々な使い方ができる。
その起源は後漢時代とされ、後漢に服した一部のモンゴル人勢力の左右両耳の後方に2本の編み込みを垂らしているヘアスタイルをヒントに考案されたものというのが有力とされる。
片手剣でも三刀流で戦えるという優れものであり、三国志の英雄たちの中にも使い手がいたともされる。
しかし髪を自由自在に操るためには、尋常ではない首周辺の筋肉の強靭さ・柔軟さ、更に空間認識能力がなければならず、習得が非常に難しい。そのため平和の続いた唐の中期にはすでに廃れた技術となっていた。
現代カルチャーにおける「ツインテール」の始祖であるかは定かではない。
民明書房「失われた武術を求めて」P.1231 - P.1274より
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