カエデ上京物語④
ダンスは体育の授業で少し習った程度、歌は音楽の授業で少し歌った程度であったが、独学でぷいチューブやベキペディアでダンスや歌のコツを学び腕を磨いた。
親に言えばお金を払ってレッスンとか行かせてもらえたかもしれないが、親に頼るのは自分のためにならないと思い、黙々と独学で朝や放課後の学校で練習を続けた。
いままで1人でじーっと過ごしていた学校生活だったが、歌やダンスの練習をしているカエデに興味を持った生徒たちが次第に集まり、練習をすると常に人だかりができるようになった。
ある日、学園祭で歌とダンスをやってほしいと同級生からリクエストがあり、文化祭でダンスや歌のライブを行った。すると体育館の特設ステージで観客席は満員となり、急遽翌日に学校の陸上競技場スペースで追加公演となった。カエデは学校のアイドルと一気に成長したのだった。
周りは進路を決め始めている高校2年の終わり頃、Four seasonsのメンバーになるためオーディションを受けに行く準備ができたのであった。
呪文
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