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相棒のようすがおかしい (2)

使用したAI NovelAI
「せやぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」

食人鬼(オーガ)と拮抗する俺の脇を、裂帛の気合いとともに小さな影が駆け抜けていく。
声の主である少女は陽炎のように揺らぐ闘気を拳に纏わせ、食人鬼の巨体をしたたかに打ち擲けた。握りしめた籠手斧(ハチェット・ハンズ)の刃が分厚い胸板を切り裂き、苦悶の雄叫びが大気を震わせる。
苦し紛れにぶんぶんと振り回す丸太のような腕を、少女は風のような身のこなしで軽やかに躱していった。
着地した少女はその勢いのままに、踏みしめた踵を軸にして回し蹴りを放つ。身体のバネを使って振り抜かれた脚が腹部に突き刺さり、食人鬼の身体が大きくつんのめった。

「セイル、今だよっ!」
「ああ、わかってる!!」

少女に言われるより先に、俺は次の行動へと移っていた。
剣を後ろ手に構えながら食人鬼に向かって走り、大きく跳躍する。体勢を崩して無防備に晒された首めがけ、剣を一閃。
着地に一拍遅れ、食人鬼の頭がごとりと落ちる音がした。後ろを振り返ると、主を失った巨体が首から血を噴き出しながら痙攣していた。膝から崩れ落ち、どう、と地面に倒れ伏す。

刃に付いた血を振り払い、息をつきながら魔物の生き残りがいないことを確かめる。剣を鞘に収めると、少女が笑みを浮かべながらこちらへ駆けてきた。俺は迎えるように片手を挙げ、手のひらをぱしんと叩き合わせた。

呪文

入力なし

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