東京へ行った彼女。
近所で生まれたため、所謂幼馴染として子供の頃からよく遊ぶ仲だった。
彼女のことを異性として意識し始めたのは小学校の高学年くらいの頃だっただろうか。
当時は彼女を見ている時に感じる、しめつけられるような胸の痛みの原因について、皆目見当がついていなかったのだが、後から分かったことは、どうやら彼女のことを好きだということだった。
彼女に胸の内を打ち明けたのは高3の夏だった。花火大会の帰り、思い切って彼女に自分の気持ちをぶつけた。
それまで度胸が無いため二の足を踏んでいた俺が告白を決意した理由は、来年から彼女が東京の大学へ行く予定だったからだ。
実家の仕事を手伝う選択をした俺にとって、彼女と会える時間は限られていた。
彼女の方もずっと好意を持っていたという返事を聞いた時は、思わず飛び上がりそうなくらい嬉しかったのを覚えている。その時ばかりは普段拝んでもいない神様に感謝をしたものだ。
付き合い始めて3ヵ月後、デートの帰りに初めてのキスをした。この瞬間が永遠に続けば良いと思うくらい、幸せな時間だった。
いよいよ彼女が東京へ行く時になると、こらえきれない寂しさがこみ上げてきた。
しかし、例え距離が離れていたとしても、心は通じ合っていると信じて、彼女を見送った。
ほんの何年かの辛抱だ。
彼女が戻ってきたら、今まで以上に話をしたり、デートに行ったりしよう。
そして、いつかはキス以上のことができる関係になれれば、と思っている。
最近彼女からの連絡の頻度が低くなっているのが気になる。
向こうで何かあったのだろうか。
いや、慣れない東京暮らしで少し疲れているのかもしれない。
焦らずに待とう。
きっと彼女は大丈夫だ...。
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ここまで読んでくれてありがとうございます。
柄にもなく小説チックな内容を書いてしまった。
文章の中で言及はしていないですが、NTRものです。
自分で作っても面白くないから、
シチュエーションとかは全然自由でいいので、
誰かこのキャラを使って主人公の心が折れるようなNTRイラストを作って欲しいなあ。
呪文
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