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ヤシの木の木陰で簡易的な拠点を設置。

執事「椿咲、飲み物どうぞ」
椿咲「ありがとう♪流石♪手際がよろしくて」
執事「いいえ、これしき事なら慣れているから」
椿咲「ふふふ♪なんだか幸せだわ♪貴方様と二人で過ごせるなんて」
物心ついた時から邪神に蝕まれていた精神だった頃が噓のようだ。
家族に友人たちと心から素直に過ごせる日々がとても幸せに満ちている。


椿咲「これからどうしましょう?」
執事「むやみに動くのは得策ではないから、助けを待とう」
椿咲「もし助けが来なかったら?」
執事「月美のことだ、ワイバーンを駆使して空から捜索するだろう...」


椿咲「あらあら、それじゃ時間の問題ですわね♪」
確かに、姉なら血眼になって執事を探しに来るだろう。
椿咲「不謹慎かもですけれど、もうひと時、ラーヴィ様とご一緒で居たいわ...」
執事「椿咲...」
椿咲「もちろん、貴方様には、お姉様、葵、ミントからも寵愛受けているのはわかっていますけれど...今だけはわたくしを見ていて欲しい...わ」
精一杯、気持ちを伝える...執事は無言で首肯いた。


椿咲「すごく綺麗な海ですわ...」
夜...南国のそよ風は意外にも暑さは無く、心地がいい。
焚火を焚き、一晩過ごすことになりそうだ。
執事「見張りをしているから、椿咲は先に休んで大丈夫だよ」
椿咲「大丈夫、もう少し貴方様と過ごせる時間を感じていたいの」
執事「...分かった」
椿咲「それに、お姉様がもう少しで来る気がするわ」
徐々に姉の魔力が近づいてくるのを感じる。
ものすごい焦りも感じて思わず苦笑いしてしまう。
執事「...すごい焦ってるなぁ...」
執事もそれを感じている。見つかったらすごく泣きつかれそうだ。
椿咲「...皆貴方様を大切に思われている証拠ですわね♪」
執事「そうだと良いのだけれど...」


椿咲「わたくしは、貴方様が好きです。とても大切にしたい方ですわ」
純粋な告白。どうしてこうも自分を皆好きになるのかまだ執事にはわからない。
椿咲「貴方様と葵がいなければ、わたくしはこうしてここに居なかった...恩人であり愛しい方です。なので、どうか御身大事にされてください。そして...伴侶としてわたくしを選んでいただけたらとても光栄ですわ」
執事「...こまったなぁ💦」
月美「ラーーーーーーーヴィィイイイイイイイイ!!!つばさぁぁぁぁぁぁっぁあ!!!!どこぉぉぉぉぉぉぉお!💦」
拡声器もないのにすさまじい声量で叫ぶ魔王女様。
執事と椿咲は顔を見合わせて思わず笑う。
執事「それじゃ、そろそろ...」
椿咲「ええ♪南国での思い出ありがとうございます♪ラーヴィ様♡」

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