黒柴あずき、眠れぬ夜に…命想う
その日は寝苦しく熱い夜…
体が汗ばみ、二人は互いに眼を合わせる
主人とペット
今は
ご主人と呼び慕う犬耳の女性、
陰門の周りには毛が生えていた。
「ご主人、毛を剃ったほうがよかった…?」
「いや、あずきの毛を触りたいと思って」
「私の毛を」
柴犬の時のフサフサが反映されてるのだろうか。芸術家はあずきの陰部を撫でる
「うっ、ご主人、もっと、クーン、クーン」
甘えた声を発するのは犬の時と変わらなかった。こうして、手を広げ、横になる。
犬の時と同じだが、犬耳の人間となったことで、彼は撫でるだけでは足りなくなっていた。
「あずき…、入れるよ」
「うん…」
関係性は主人とペットではなく、
2人の魂は、愛へと変わってゆく。
お互いの違いを体を通してわかりあう。
犬耳に触る、頬に触れる、
「あずき、愛してる、ずっと、側にいてくれ」
犬の寿命と同じなのだろうかと不安が襲う。芸術家が抱く気持ちをぶつける。
「うっ、私、主人とこれからも、一緒にいたい」
だから、芸術家は願う。だから、命の限り、生命を語り合った。
二人が巡り会えたのは、
幾千万の命の輪廻を経て繋がったのかもしれない。
呪文
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