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竜追いの手記。
それは竜に魅せられた一人の人間が残した一冊の手帳。
そして今より語られるのは その手記の一部となる...。

《巨人遺跡》
それは旧時代に栄えたとされる 文明の名残であり、
これまでに考古学において 様々な発見がされた地である。

その日 いつも受けているギルドの依頼ではなく、
学者として指名され 私はこの遺跡に訪れていた。
内容としては 近頃存在が判明した新たな水路、
その場所の探索及び 安置所の確保であった...。

それは探索を開始して割とすぐの時、
水路の水面を波立たせながら近づく 巨大な影に私は気づいた。

見上げる程大きな巨体に、
細長く大きな手足を有する細身のドラゴン。
現場と同様に 大きさの感覚が麻痺している、
そんな意識を覚える程に身体は巨体であった。

現場は未踏の地であり どんな危険が潜んでいるかも知れぬ為、
私は急ぎ逃走し その日を終えた。
翌日 水路の再調査と竜の観察をする流れとし、
より慎重に探索を始めた。

結果として 以降その竜と遭遇することはなく。
当初の依頼である安置所の確保は無理であると判断し、
依頼人に経緯を説明し 私は探査料を受け取り依頼を終えた。

そして私に残ったのは、
あの竜が何なのかという 素朴な疑問と興味であり、
いつの日か個人探査を行おうと計画するのであった......

呪文

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