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ワシはツンデレおじさんと呼ばれてる。

「おじさん、今日もありがとうね」

「べっ別にお前のために依頼を受けたわけじゃないんだからな」

「はい、これ悪党退治したお礼ってことで」

依頼主の婆さんから金をもらうと家に帰る。

「ツンデレおじさんお帰りなさい」

「ただいまって、ワシはツンデレじゃないんだからね」

「わかってるよ、けど、もし、おじさんが美少女になったらツンデレガール、ツンデレギャルになって可愛いと思うよ」

「そっそうか…」

ツンデレガール、ツンデレギャルか、
裏社会に生きてきて、華やかな舞台とは、
無縁だな…

ちなみにさっき話していた少年は、
ワシの孫ソウジだ…
夏休みってことで、遊びに来ている。
両親もワシと同じく、世界中を駆け巡り
裏の仕事をしていた。

「おじいちゃん、今日もヒーローになれた!?」

「あっあぁ…」

ワシは言っておくがヒーローではない、
依頼主から仕事をもらい、
目標を狙い撃つ、
血塗られた手、
テレビに出てくるキラキラした
ヒーローなんかじゃないのじゃワシは…

「なんかおじいちゃん元気ないよ、大丈夫?」

「あぁ、疲れてるのじゃろう、風呂入って眠るよ」

ワシは倒した人間の屍の上で生活している。

現実社会で顔を背けている、
まさしくツンデレおじさんとはこのことなのかな。

「ツンデレ少女になってみたいなぁ」

ふと、風呂場で独り言がでてきた。
おじさんの体では
ファッションもスイーツも楽しめない…
ツンデレガールなるものになってみよう、
裏世界の仕事疲れてきちゃった

「仕事の依頼をたの」

「ワシ、今日からツインテ少女を目指す」

ガチャ

こうして、ワシは裏のお仕事を辞め、
ツインテガールになるための
修練に励む。

「こっこうか…」

「うんうん、おじいちゃん、可愛いよ!」

「べっ別に褒めても何もでないんじゃからね!」

ソウジの言葉が嬉しかった。
体はおじいさんじゃが、
心はツンデレギャルになったつもりじゃ、

じゃが、世間はそんなに甘くはなかった

街中を孫と歩いていると

「わぁ、あのおじさんツインテなんかしちゃってキモーい」

「写真撮ろ!変なおじさんいたナウ」


好奇な目がワシを苦しめる。
やはり、おじさんがツインテなんてしてたら変なのか…
顔を俯く、

「おじいちゃん…」

孫のソウジの悲しい顔が、心にくる

「だっ大丈夫じゃよこれくらいワシはへこたれん!」

「おじいちゃん、周りなんて気にしなくていいんだよ!自分の好きなこと応援するからさ」

「ソウジ…」

ワシの視界が涙でぼやける
泣いているのか…

「おじいちゃん」

「ソウジー!心の孫よ!」

ワシらの絆は深くなった。

「なんだか、心がポカポカしてきたら、お腹すいてきちゃったな」
「だね、カツサンドイッチ食べたくなってきちゃった」
「カツサンドいいなぁ、よし、近くのカフェで食事でもとるか」
「だね!」

ワシらは猫乃珈琲店に入る

「いらっしゃいませにゃ!」

マスターは猫耳少女だった。
空いているテーブル席に座り、メニュー表を見る

「猫乃カレーに猫乃シチュー、猫乃カツサンド、店主の名前ばかりだな」

「この店の主人、自己顕示欲高いね」

「こら!口は災いの元って」

「いいにゃりよ、みゃーは気にしないし、むしろ、素直でよろしいのにゃ!」

猫乃は思いの外あっさりしていた。

「あの、猫肉を使ってるわけじゃないんですよね」

「それは安心してほしいにゃ、このシャイニング猫乃が保証するにゃ!」

両手からは黄金の輝きを放っていた
こっこの店、ワシ、奇妙な世界に来ちゃった!?

ワシはコーヒーをソウジはカツサンドを
頼む。

「お待たせにゃ~」

いたって普通の珈琲とカツサンドがでてきた。

ワシらはいただきますをして、
口に含む、すると、

「おじいちゃん、おいしいねってあれ?おじいちゃん!?」ソウジ

「おっ、なんだ、体がふにゃふにゃにどんどん柔らかくなって、」

ワシはどんどん小さくなっていくのを
感じていく。
肌は若返り、胸はむにゅむにゅと膨らんでにて、反対にソーセージは縮小し、なくなるのを体で感じる

「わっワシの大砲、なくなっちゃった♪」

「おじいちゃんが女の子になっちゃった!」

ワシはどうやら、ツンデレおじさんからツンデレガールに大変身したようじゃ

「べっ別に嬉しくなんてないし、今ならソウジのお嫁さんになってあげてもいいかな…」

「それはダメだよ!きピーピーピーピーになっちゃうから」

「愛さえあればきピーピーピーピーでも関係ないよ!」

「だから、それは架空だからできることであって、現実できピーピーピーピーをしちゃったらダメなんだって」

「なにやらぁぁぁぁ騒がしいイイイイじゃァァァァないかァァァァ!」

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォン

黄金に光り輝くスーツを羽織ったおじさん
黄金おじさんが窓を破って入ってきた

「猫乃くぅぅぅぅん!君は性別を変えてしまったようだぁぁぁねぇぇぇぇぇ」

黄金おじさんは指からビームを出そうと
✨キュインキュイン✨させている

「黄金おじさんは深夜2時まで役ではなかったはずにゃ?」

「僕ぁは昼間はこの国の警察庁のトップやってるからねぇ、裏ではそうだがぁ、表向きはこうしなくちゃぁぁぁいけないんだよぉぉぉぉ」

「まじいことになっちまったにゃ!おめぇら早く逃げるにゃ!」猫乃

ワシらは警察の指名手配に
なってしまったようだ。
罪状は、性別勝手に変えまくり罪

猫乃とワシらの逃避行が始まるのだった。

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