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神格存在対策部「カミガカリ」

使用したAI niji・journey
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1.

最初に”それ”の存在を検知したのは,ヒノイ技術部オペレータルームだった.

「反応検知.クラス-Ⅲ, タイプ:アンバー.間違いありません,神格存在です」

その報告は真っ先に万象部へと届けられ,”生徒会”へと報告される.
数刻後,「生徒会秘匿指令#927」が発令された.

これにより,技術部の全リソースが神格存在対応へと割振られることになる.
そして,異能通信が命令を伝える.
最前線で戦闘を継続していたススカブリに.
教室棟で情報整理を行っていたなかよし部に.
シラクレナ高官との会合中だった外交部に.
異変をスコープ越しに追い続ける偵察クラブに.
慌ただしく戦闘準備を始めた撃墜部に.

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2.

今この瞬間を以て,ヒノイ万象部が超校則的措置権限を獲得.
各部・クラブから精鋭を集めて結成された,神格存在対策部「カミガカリ」が発足した.

ありとあらゆる観測機器からグランシュライデ全域の情報を収集し,解析に回す.
把握と理解と記録は,万象部の最も得意とするところだ.
膨大な情報量を処理し,構成員に適切な形で配布していく.

眷属は何処だ.
落とし子は何処だ.
神は何処にいる.


そして数分後,万象部室に,ぽつりと言葉が響く.


「みーつけた」

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3.

最前線でまさに命を燃やして輝いていたススカブリ.
奇跡的に電源が入っていた携帯端末に,絶えて久しい司令部からの通信が入る.
「なに?今更.
 まさか撤退指令とか言わないよね!」
戦闘の興奮で高揚した彼女は,少し苛立たしげに通信に応える.
しかし数秒後,彼女の耳に入った言葉と情報により,その表情は満面の笑みに変わる.

「カミガカリだって?ふぅん......そうか....
 へへ,実はね,機械を溶かすのにも飽きてきてたんだ
 いいね,いいよ,実にいい!
 せっかく異世界くんだりまで来た甲斐がある!」

そして少女は移動を始めた.
神様とやらがいるらしい,その先に.
砲声と戦火が道標.
待っててね神様.まだ死なないで?
楽しいパーティはまだ続くよね!

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4, 5.

偵察クラブと撃墜部は各戦線で合流し,カミガカリ後方支援隊を結成していた.
超重火砲の配備には時間と人員が何かと必要であり,神格存在顕現を見越して早期展開されていた彼らの仕事は的確だった.

情報を収集し,現状を把握する.
必要があれば火力支援を行い,温存するべき戦力の撤退を補佐する.

電撃的校外学習は終わりを告げ,ヒノイの若者は帰路に着く.
次の戦場のために.
次の次の戦場のために.

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6.

ヒノイ技術部はついに,その最終探究目標を補足した.

神秘を知識に.
奇跡を制御下に.
神格を解剖台に.



「いってきます」

その一言が,カミガカリ始動の第一歩.

作戦名「ラストダンス」
神を知り尽くすまで,彼らはもう,止まらない.

呪文

入力なし

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