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https://www.chichi-pui.com/posts/9fcec7d2-9e0d-44f0-b819-d2e7fc5112c6/ ←からの続きです

眠っていた神殿の外に出たワタツメはヒノメの気配を探った。
「東の方にヒノメの神気を感じますね。ですが相当遠くであり森に囲まれた砂漠の中――そこにある私の知識には存在していない国へ向かっている?」
ワタツメは迷いなく神殿の近くにあった大きな湖へその御足を入れていく。
ワタツメはヒノメのように大きさを極端に変えることは出来ず、また歩くにしても飛ぶにしてもこの相応の重さのある体では速度が出ない。しかしヒノメの行き先へと先回りするにはそれなりの速度が必要――
そこでワタツメはヒノメの気配を探るついでにこの世界の地理も探った時に見付けた水路を行くことにしたのである。
ヒノイの地理以外は全て自身の記憶と全く違うものに変わっている、それこそヒノイ毎別世界に飛ばされたくらいにまるで違っていた。そんな中でもワタツメの神殿は元々水辺に築かれていたこともあってか隣の国内を流れる大河にその水辺は繋がっていて、その大河の流れの先には国というより大地そのものを飲み込んだかのような大きな湖が存在していた。この湖の中をそのまま進めば先回りが可能……と思ったからだった。

「では、行くとしましょうか」

水面に立ったワタツメはそのまま数歩踏み出した後に、水面を滑りだした。
次第に速度を上げていくワタツメはあっという間に国境を越えた。
速度そのままに聴こえてきた音や声に耳を傾けるワタツメ。
「――ここはシラクレナ。ヒノイの遠い昔の姿に似てはいるものの人々が神に迫るかもしれない力や術を持っている、神狐様が守護する国」
どこか懐かしさを感じる景色を横目に大河を進み終え大きな湖へと出た。
またこの地の音や声に耳を傾けた。
「姿形様々な種族が存在してるセントレイク――それでもいがみ合うこと無く共存共栄しているのは過去の大戦で学んだ教訓から。そして大地は神の気を感じる巨木によって支えられている国」
この大きな湖もヒノメ側に出る端へと辿り着いたワタツメは無事先回りに成功。
起きてすぐ、まだ感覚が定まってない状態での力の行使をしたワタツメは次の国境を越える前の森で少し休憩していくことにした。
この距離から微かに聴こえてくる次なる地の音や声に耳を傾けた。
「フェンテス――この世界に飛ばされる前は水によって高度な文明を築いていたがその水を転移の際に失い、水があるのは中心部のみ。金属と融合した人々が住む国――そして、ヒノメならずヒノイからもいきなり攻撃された国――うちの子達がごめんなさいね」
ぼそりと「私が謝っても意味が無いかもしれませんが…」こぼすワタツメは一つ深呼吸をして、今度はそこまでの距離ではないからとその重い体を神気で浮かせ、道中で得た飛ばされてきた国々のこととこの歪な世界の底に眠る神気らしきもののことを考えながら森の木々の上を飛んでいく。

森を抜けヒノメの神気を近くに感じた――というより既にその大きさ故に視界に入っていた。
「ヒノメ……貴女が夢のようなことになってしまったらお姉さんも本気を出さないといけなくなります。そうならないよう大人しく封印され――?」
ワタツメの決意の言葉を遮るように空が雷鳴で轟き激しく光った。
次の瞬間、ワタツメの神気がこの雷に反応し出して体外へと漏れ始めたのはワタツメの内に抑えていた神気。体が少しずつ青く発光し透けていったがワタツメはゆっくりと自身の神気を内側へ整えていった。
「この神気、どうやら私やヒノメの他に目覚めたヒノイの神が他にもいる…?」

ヒノメとは違う、背後の遠方から感じる覚えのある神気――しかし、そちらは性格からしてこの国フェンテスの民と遭遇してもきっと仲良くやっているはずと、視線をヒノメの居る方角へと向けるワタツメだった。


※全て違う容姿のように見えるワタツメであるが、全て同一のものであり違うく見えるのは見た人の心によって姿形が変わるから(という設定妄想)
※各国の説明やTIPSをまとめられたら…と無理矢理ねじ込んでみました💦(誤解釈や理解不足はあるかもしれません💦)
※フェンテスの大地を砂漠としたのは転移後の水源問題や地図を見た時のフェンテス周辺から勝手に考えました←
※ワタツメが重たい設定は容姿設定をした時に見た目通りとそもそも考えていましたが、急いで飛んでる感じをアプリでのプロンプト上限(ネガティブ含む)に既になってる状態からだとどうしても上手く出ず(サムネのはギリギリ妥協したもの)、そこでグランシュライデの地図がふと浮かんで確認したらヒノイからシラクレナ、そしてセントレイクと上手い具合に繋がっていたので「それならいっそワタツメ様にスケートしてもらおう」とfigure-skatingとかspeed-skatingで良い感じのが出るまで粘りました😅(スケートの前はflightingとか色々試したのに~skatingにしたらサムネのが割と早めに出たという…)

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jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon

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