マッチョ売りの少女
※このお話は童話『マッチ売りの少女』のパロディです。感動もヘッタクレもありません。
「マッチョ…マッチョはいりませんか?」
年の瀬も押し迫った大晦日の夜。小さな少女が一人、寒空の下でマッチョを売っていた。
マッチョが売れなければ父親に叱られるので、すべて売り切るまでは家には帰れない。
しかし人々は年の瀬の慌ただしさから、少女には目もくれずに通り過ぎていった。
夜も更け、少女は少しでも自分を暖めようとマッチョ達とおしくらまんじゅうをした。
―新しい年の朝、少女はマッチョ達に抱えられて、幸せそうに微笑みながら胴上げされていた。
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