桜魔の聖堂 -Cathedral of the Evil-
数年前...その土地には其れなりに発展し 其れなりに栄えた都があった。
街の風景に合ってなく 少し浮いた桜の木が目印の教会。
その司祭は我欲に溺れていた。
今以上の発展を...今以上の地位を...今以上の力を...。
そして力を求めた司祭は あろうことか悪魔に手を伸ばした。
悪魔を召喚した司祭は その自惚れから悪魔に飲まれ、
結果として教会から解き放たれた悪魔は 都を破壊して回り...。
数日にして街は壊滅状態となった。
その後 生き残ったシスターの一人は悪魔に契約を持ち掛けた。
肉体を差し出すその代わりに これ以上の破壊行為を止めて...。
桜の木の下に骸を埋葬してほしい...と。
無謀とも思える契約に対し悪魔は どうしてかそれを受け入れた。
契約に従い 桜の木の下に屍は集められた。
やがてその怨念が自身の脅威とも知れずに...。
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