2章 夏の宿題(彼女の家で)
うるさいほどの蝉の声の中、風鈴がチリンと鳴る。
彼女の家でいっしょに夏の宿題をする。
僕は畳に肘をつき、宿題のノートを広げていた。
けれど、どうにも集中できない。
「泳ぎたかったなぁ・・・ 海。」
僕は鉛筆をクルクルしながら言った。
彼女は壁際で本に目を落としたまま、ふいに言った。
「ひょっとして……私の水着、見たかった?」
僕は飲んでいた麦茶が変なところに入り、むせた。
「いや、べつに……そういうわけじゃ……」
咳き込みながら弁解する僕を、彼女はちらりと横目で見て、
また、本に目を落とす。
僕は誤魔化すように、ノートに視線を落とした。
「この問題、わからないな。」
適当に宿題をめくるふりをするが、頭は働かない。
じりじりとした夏の暑さと、たまにそよぐ扇風機の風が、さらに僕を眠くさせる。
風鈴がまたチリンと鳴り、汗が額を伝う。
しばらくすると、急に彼女が席を立った。
「汗かいたから、お風呂入ってくる。適当にお菓子でも食べてて。」
そう言い残し、彼女は廊下を歩いていった。
僕は机につっぷした。
風鈴の音が心地よく響く。
だんだん、目が重くなっていく。
続き(この先R-18です、18歳以下の人は飛ばして次へ)
https://www.chichi-pui.com/posts/8c00511b-7649-49b3-8828-cb04f64c8a9f/
続き(全年齢)
https://www.chichi-pui.com/posts/76cd400d-60e2-43a3-ad16-e36a655a5ffa/
物語の最初
https://www.chichi-pui.com/posts/26a24003-81f7-4f53-a3b5-d2c91576ab08/
呪文
- Steps 22
- Scale 7
- Seed 2111895725
- Sampler DPM++ SDE
- Strength
- Noise
- Steps 22
- Scale 7
- Seed 2111895725
- Sampler DPM++ SDE
コメント
コメントをするにはログインをする必要があります。