お姉ちゃん?いつもと...
葵はマナのコントロール基礎の訓練と魔具の実戦訓練を。
月美と執事は互いに実戦を行っていた。
葵(なんだろう?お姉ちゃん...なんか全然動きが違う?)
いつもは執事に追い詰められたりと、執事が圧倒的に優勢だったハズが...
葵(...お姉ちゃんが兄にを押してる!)
月美「見え見え、あっちへお行き」
接近していた執事をいなし、木の葉崩しのように体勢を崩させて吹き飛ばす。
と同時に、意志で自在に動く炎の鞭を操り、執事に追撃を加える。
それを執事は難なく躱すが、今までと違う月美の強さに動揺は隠せない。
執事(...あきらかに先週と違う...一度死んだと言っていたが、月美!何があった!?)
月美(教えたげない!ほら!後ろ!?)
死角から炎の鞭が襲いかかる...そんな攻防が繰り広げられている。
月美「アンタ、そんなもんじゃないでしょ?アタシ如きで手こずるんじゃないよ!」
執拗「ぐ!」
月美(あの方たちはもっと凄まじい戦場を、敵を相手に戦い続けてきていた...ラーヴィにはまだ、あの域には程遠い...)
臨死で観たヴィジョンのガルザス達とつい比べてしまう...
自身もだが、この修行の戦いもまるで児戯のように感じる...
あの方の役に立つ為には自身ももっと強さを求めねば。
その後、月美は初めて執事を負かしたが、全く喜べなかった。
月美「ほら、立ちなさい?治療しなきゃ...」
執事は素直に月美の手を取り立ち上がる。
執事「ありがとう...」
やや悔しそうな意志も感じる...仕方ない。だが、これが本当の戦いだったなら、執事は死んでいる...
月美「...死なせないよ...皆」
ボソリと呟く。その後盛大にお腹の音が鳴り響く。
月美「んぉ?腹減ったわねぇ♪それじゃ♪飯食べよっか♡葵も♪上がるわよ♪」
葵「うん💦わかったー」
月美(ヴィジョンで戦いを観ただけじゃないわね...あの方のマナを頂いたのも、強化の理由かしら?)
ともあれ、目下現状より強くなる事...
その為の方法を次は探ろうと思う月美であった。
呪文
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