進展。
フェンテスの代表者の言葉に、セントレイクの代表者も頷いた。
「こちらも、代表議会に話をしなければいけないだろうからな」
だが、同盟関係にあるセントレイクとフェンテスはともかく、現在対立しているシラクレナとヒノイには、どう話を持ちかけるべきなのか。
しかし、予想に反して話はスムーズに進んだ。
セントレイクとフェンテスの合同調査ということで、シラクレナ、ヒノイ、それぞれの密偵が潜入していた事。
民間レベルでの文化交流が、突発的に行われていた事。
なにより、白猫が告げたとおり、各国に〈目覚めさせてはならぬモノ〉の存在が確認された事が大きかった。
かくして、それぞれに複雑な想いを抱えながら、一時的にではあるが、セントレイク、フェンテス、シラクレナ、ヒノイの4国による共同戦線がはられる事となった。
呪文
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