Present Sweet Cake for You パティシエル【CosmosOrder】
そのせいか、
夢を見るようになってしまった。
当分は糖分不足によって、引き起こされた
悪夢なのだと思うことにしたのだが、
ふとある日、暗闇の中に不思議なケーキ屋さんが出来ていたので、入ることに、
だが、店番はおらず、私は誰かを探しに、
店の奥へと入っていった。
「こんにちは!」
ストロベリーケーキの中に
小さなちびキャラが挨拶してきた。
これは夢だろうかと思い、頬をつねる。
つまり、夢ではなくて現実なのだと気づいた時、私は周囲の暗闇が晴れた気がした。
そう、これは夢だと思っていた現実の話だった。
私は目の前の天使に戸惑っていると…
「日曜日のアニメに出てきそうだなって思ったでしょ」
「あっあぁ」
「だけど、こういうのってのは許されないよね、はぁ…煙草、吸いたくなってきた…」
先ほどの可愛い声とは違い、
ダウナーにくたびれていた。
「キラキラ、アタシ嫌いなんだよな~、だから、呼ばれなくてよかったよ、そういうアニメで始まってたら、2話目で相棒の犬殺しちまうぐらいに病んでしまってたよ」
「そっそうなんだ…へぇ」
私は彼女の話を聞いている。
煙草を吸ってるからなのか、
当然、部屋の中は煙で溢れていた。
「アタシって存在は副流煙で包まれたゴミダメなんだよ、そう、デスメタルが好きなんだけど…どうゆうわけかこういうの作ってんだよね」
見た目とのギャップがすごかった。
「次、リメイクされるなら、パンクロック系で神的なやつに作ってもらいたいよ」
神?本当にいるんだろうか。
「なぁ、見てるんだろう!神様気取りの傍観者たち、アタシはなあんたらの想像通りには動かねぇからな!」
ケーキを抜け出して、いもしない天井に向けて毒を吐く、本当に神なんているのだろうか。人間には髪がないってのは実在しているが…、神の存在は未知数だ。
わからない…だけど、天使がいるのなら、
本当に神はいるんだろうな。
だけど、僕らの創造主はきっと、
彼女の言うような身勝手さがあるんだろうなと思った。
それから、パティシエルと名乗る天使と会話するうちに、いつの間にか、人間ぐらいのサイズに変わり、ケーキを振る舞われた。
「はい、これが当店自慢の
イデアケーキだよ」
どん!と出される
「ちなみにケーキの名前は気まぐれだから、イデアなり、カフカなり、エトセトラエキストラだ」
「名前が未定なのは、もしかして、覚えられないから」
「そうだよ、一々色んなケーキ作ってたら、名前覚えるのめんどくさくなって、気まぐれ、その方が気楽だから、一作二喜なんだ」
「へぇ」
「それにしても、アンタはデカとか凄いとか言わないから面白いよ、別の世界では、ありきたりな言葉しか見かけなかったから」
パティシエルは言葉の中に毒とパンクがあった。
「まぁ、僕は頭がパンクしてるから、ボッチなんだけどね」
「だからこそ、ここに来れたのかもな」
ここ、パティシエルの場所、
確かに僕は普通じゃない、
この世界で、小説である必要がないのに、
道を散歩するように脳内では思考を綴ってる。
なんだか、少し甘いものが欲しくなってきた。
お腹の音はならないけれど、脳内で甘いものを欲する時は頭が乾いている時だ。
そう、ちょうど、映画のエンドロールを見てる時の感覚…
「いただきます」
「はい、アイスコーヒー」
「ありがとう」
パティシエルのもう片方の手には
同じ色の飲み物が…
「アタシはお菓子作ってるからさ、苦いものが欲したくなるんだ。煙草とコーヒーは相棒だよ」
そして、コーヒーを飲む。
分かる気がする。
いつだって、ハッピエンドには
ゲロが出てしまうから、
バッドエンドやダークにひかれている。
だからこそ、類は友を呼ぶように
引き寄せられたのだろうと僕は思った。
『天使のポエズム』ー不思議なケーキ屋さんー Song
https://suno.com/song/4ba3850a-4558-4948-aa2d-9d9b06172d42
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 50
- Scale 10
- Seed 774772282
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
- Steps 50
- Scale 10
- Seed 774772282
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1