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『一人は皆に愛されすぎた姉ひまり』
『一人は姉に愛されすぎた妹なずな』

これはそんな二人が紡ぐ『クロスストーリー』...

~ 第二章 ~
(よし。あの場所へひまりお姉ちゃんを案内しよう。)
なずなは夜を待って姉を小高い丘へと案内した。
ここは星空が綺麗に見えるなずなの秘密の場所。
「どう?ひまりお姉ちゃん、綺麗でしょ?」
「綺麗……すごい✨ここの星空ってこんなに綺麗なんだ✨」
目を輝かせながら上を見上げる姉はとても無邪気で子どものようだった。
そんな姉を見て私は小さく笑みを浮かべる。
姉のこんな表情を見ることができるのは妹である私の特権だ。それが嬉しくて、誇らしかった。
「ひまりお姉ちゃん、取材しなくて大丈夫?」
「はっ!!忘れてたっ!」
私の言葉で現実へと引き戻された姉は慌てたようにスマホを取り出す。そしてカメラで星空を撮り始めた。
その様子を私は少し後ろから見守り、そっとその場を離れた。
姉が夢中で星空を撮っているのを確認してから、私はその場を後にした。

「ひまりお姉ちゃん!目つぶっててね🎶」
「ん?なになに〜?」
私の言葉に素直に従う姉。私がなにをするのか楽しみなのだろう。ワクワクしている様子が伝わってくる。「はい、開けていいよ🎶」
私の合図で姉は目を開いた。するとそこには大きなマシュマロを浮かべたコップがあった。
「わぁぁ……!なずなが用意してくれたの!?」
「ひまりお姉ちゃんのために頑張って作ったよ!食べてみて🎶」
目を輝かせながら姉はマシュマロを口に運ぶ。するとすぐに幸せそうな笑顔を見せた。
「美味しい✨こんなの初めて食べた🎶」
「それは良かったっ🎶」
それからも二人で楽しい時間を過ごした。マシュマロを食べ終わった後、私たちはしばらく星空を眺めていた。すると姉が口を開いた。
「私さ、ずっと思ってたんだけど……なずなってさ……本当にいい子だよね?」
「急にどうしたの?」
私は驚いた。姉にこんなことを言われたのは初めてだったから。
姉は私を見つめたまま言葉を続ける。
「いつも私のこと気にかけてくれるし、しっかりしてるし……本当になずなは自慢の妹だよ✨」
「それはこっちのセリフだよ!ひまりお姉ちゃんだって……いつも私のことを……」
私の言葉を遮るように姉は「私はお姉ちゃんだからね!」と言って私の頭を撫でた。
「なずな、いつもありがとうね。これからもずっとそばにいてね🎶約束だよ?」
そう言って小指を差し出してくる姉。そんな姉を私は愛おしく思った。
(あぁ……やっぱり大好きだなぁ……)
私は心の中でそう呟きながら指切りをした。
「うん!約束✨」
「あ、そうそう!これなずなにプレゼントっ🎶」
そう言って姉が差し出したのは小さな箱だった。開けてみるとそこには可愛い指輪が入っていた。
「これ……どうしたの?」
私が尋ねるとえへへっと笑いながら答える姉。姉はそのまま話を続けた。「実はね、今日のために作っておいたんだ〜!はい!つけてあげるっ🎶」
そう言って姉は私の指に指輪をつけてくれた。少し照れながらも私はお礼を言う。
「ありがとうひまりお姉ちゃん……ずっと大事にするね……」
「うん!お姉ちゃんもなずなのことずっと大好きだよ!」
そんな姉の言葉に思わず胸が熱くなる。頰が熱くなるのを感じながら私は姉の手を握った。
「ひまりお姉ちゃん、ありがとう……私も大好きだよ……」
私がそう言うと姉は満足そうに微笑んでいた。

こうして私たち姉妹はさらに絆を深めあっていくのであった。

___ひまりとなずな、この二人の『クロスストーリー』はまたここから始まる___

~ fin ~


~ 第一章 ~はこちら↓
https://www.chichi-pui.com/posts/f79ea490-f278-424d-a408-5953e568e5f6/

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