#11 死後チートライフ
世界の王となった後も、リオの野望は止まることを知らなかった。
今度彼が目をつけたのは——不老不死だった。
精霊の里には老化を遅らせるという「聖水」が存在すると言われていた。
リオは深く考えることもなく、かつての魔王軍の部下を何人か派遣し、「友好的な交渉」を試みさせた。
そして最終的に、精霊族は毎月一定量の聖水を献上することを余儀なくされ、リオとその後宮たちが自由に使えるようになった。
「いい交流になるじゃないか。種族間の文化交流ってやつだよ!」
リオは派遣された精霊族の使者に対して高笑いを見せた。
しかし、聖水の製造は生命の樹のエネルギーに依存していた。
無理な抽出により土地は痩せ、作物は枯れ、魔獣が頻繁に現れるようになった。
かつて穏やかだった精霊の里は、まるで地獄のような惨状となった。
「じゃあ引っ越せばいいだろ? 精霊の里は薬水製造の拠点にすればいい。そんな小さなことで揉めるなよ」
リオは軽く手を振って使者を追い返し、大した問題ではないと高を括っていた。
その後、各地で反発が巻き起こるも、勇者と元魔王による圧倒的な武力で鎮圧された。
女神ソフィアも特に関心を示すことなく、王座の横でのんびりと聖水を啜っていた。
一方、ハンナはというと、まるでしつこい蠅のように何度もリオに決闘を挑んでは、毎回あっさりと叩き伏せられていた。
「もううざいな、いっそ殺しちゃえば?」
ある日、後宮の三人が露天風呂に浸かっている時、ミアが不機嫌そうに言った。
「私ですら屈したのに、まだ意地張ってるなんて……バカみたい」
エマも呆れたようにため息をつく。
「まあまあ、もしかしたらそのうち私たちの“姉妹”になるかもよ?」
唯一、ソフィアだけがリオの本音を見抜いていた。
ある月夜の晩。
後宮で精を出し切ったばかりのリオは、薄い寝間着姿で庭を散歩していた。
そこへまた、ハンナが現れる。
リオはすでに「彼女の出入りを自由にしておけ」と兵に命じていたため、彼女は難なく寝室へと近づけるようになっていた。
だが、今回の彼女は、いつものように堂々と勝負を挑んできたのではなかった。
静かに背後へ忍び寄り、猛毒を塗った剣を手に、リオの心臓めがけて鋭く突き出したのだ。
「ほう、少しは学んだか?」
リオは不敵に笑い、指先を軽く弾いた。その瞬間、無形の力が彼女を吹き飛ばす。
全知の眼を持つ彼にとって、ハンナの行動はすべてお見通しだった。
不意打ちなど何の意味もない。あっという間に武装は解除され、交戦の中で服までボロボロに裂け、月明かりの下で彼女の滑らかな肌が露わになる。
「女よ……お前、俺の興味を引いたぞ」
リオは挑発的に言い放ち、拘束魔法をかけてハンナをその場に縛りつけたまま、軽く身体を弄ぶような素振りを見せた。
「俺の魅力に抗える女などいない」
そう確信していた。
——だが、彼は読み違えた。
自由を取り戻したハンナは、落ちていた聖剣を手に取り、一瞬の迷いもなく自らの喉元を切り裂いたのだ。
鮮血が夜に咲いた花のように舞い、冷たい石畳を赤く染めた。
リオは呆然と立ち尽くした。
脳内が真っ白になり、まるで心臓を握り潰されたかのような痛みに襲われた。
そんな無力感を味わうのは、実に久しぶりだった。
次の瞬間、彼が築いた夢のような世界は——音を立てて、崩れ始めた。
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