ソーニャン節#3
その価値観を猫はぶつけたい!
と思い、氷の上に立った。
ガクガクブルブル、
されど、猫の毛の上に服を重ね着して、
氷上でソーニャン節をする。
踊っているうちに、コタツで丸くなっていた猫の意識に変革が及び、
人間たちもソーニャン節をする。
「ソーニャン、ソーニャン」
猫は気にくわなかった、
馬鹿にされているように感じたからだ。
人間というのは、心のうちで
期待してなのか、嘲笑しているのか
わからなかったのだ。
憂鬱な心は、歪みを生じさせる。
だが、猫は攻撃する覚悟はなかった。
ゆえに、踊りに集中する。
外よりも内に感情を向けて、
創作を形成していった。
呪文
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