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シロクロさんのところのキャラと設定をいただいた話の3話目です

原作になったのがシロクロさん作の
獣人の少女です↓
https://www.chichi-pui.com/posts/2bbb0b4e-0a60-4ce8-bfdc-b1fd39869bcd/

前話が↓です
https://www.chichi-pui.com/posts/2df3c69d-d501-4e4b-882b-0ecbec05f0ac/



イリスの住んでいた高原から少し離れた所に有る深い森。
そこは太古からエルフの住みかと言われており。
実際にかつての魔法大戦において活躍したエルフの出身地でもある。

かつての大戦で激戦地となった場所の一つであり、それに怒ったエルフが暴れまわったことから不可侵となった場所である。
そして、イリスにとっても微妙な感情を持たざるを得ない場所。
それと言うのも、イリスの住んでいた高原はこの森への橋頭堡にする。その為に攻め込まれたのではないかと言われているからだ。

戦後は鎖国に近い政策をとっており。
大戦時にエルフに味方をした国ですらほぼ国交が無い程だ。
そんなところへ堂々と歩を進める連れの姿に少し不安になってくる。

「おい、ここはエルフの森じゃないのか?」

「ええそうですよ。そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。実は私は…」

大丈夫?
そんなわけ無いだろう。
こいつは感じてないのか?
さっきから鋭い殺気がこっちを狙ってるんだぞ。
って、ほら来た。

「止まれ!!それ以上一歩でも歩いたら容赦なく撃つぞ」

「あれ、ルーグじゃないですか?私ですよ弓を下ろしてください」

「貴様か…まさか貴様が裏切るとは思っても居なかったぞ!まさかこの森に不浄な輩を連れてくるとはな。構わん。私が責任をとるこいつらを撃て」

「やばい、ほら逃げるぞ!」

殺気の高まりを感じて咄嗟にシスターの腕をひく。

「待ってルーグ。話を聞いてください」

こいつ。
今お前の眉間を狙った矢を見てないのか?
話なんか通じる相手じゃないぞ。

「馬鹿かお前は。今私が腕をひかなかったらお前死んでたぞ。奴らは会話が出来る状態じゃない。良いから逃げるぞ」

最も私達が歩いてきた方向からも殺気を感じる現状何処に逃げるんだって話だがな…

「逃がすか!地の精霊ノームよ、かの者の足元を沈めたまえ」

しまった。
この矢の起動…当たる!!

  我らの愛し子に死をもたらさんとするものに災いあれ…

  愛し子を攻めるエルフどもに災いあれ…

  森ごと消し去らん…

「いけない!制御できてない…まさかここまでの力があったなんて…主よかの者の怒りを鎮めたまえ」

  娘よ…
  そなたを害するつもりはない…
  無駄な努力はやめそこを退け…
  その程度の力では我を止められぬのはわかっていよう?

「ダメ、止まらない…ルーグ!貴女なんて事を…貴女のお姉さんから何も聞いてないの?」

「姉は関係がない!!それよりそこを退け!その化け物を殺さないと!」

  エルフに災いを…
  森に災いを…

「貴女…貴女は森を滅ぼしたいの?良いから早くお姉さんを呼びなさい!」

「貴女なんかが居ても邪魔なだけよ!良いからお姉さん…いえ、英雄を呼びなさい。もう抑えているのも限界なのよ。本当に滅ぶわよ!」

「くっ…」

  愛し子に幸福あれ…
     愛し子に平穏あれ…
  敵対するものに災いあれ…
     敵対するものに破滅あれ…


「イ…イリス…貴女は私が守るからね…貴女を人殺しになんかさせないわ…お姉ちゃんは…つ…つよいん…だからね…貴女が…おぼえてい…なくたって…ぜったい…ぜったいに…」





と言うわけで、後書き的な小話

シロクロさん曰く、原作で想定してたイリスの力は自分で制御できない強大な力。
村を守るどころか実は滅ぼしたのもイリス自身。
孫悟空的な流れを想定してたとのこと。

制御できない程の強大な力。
味方も滅ぼしかねない強大な力はストーリーに入れようと思ってました。

考えてたあらすじとそこまで離れてなかったのもありますしね。
元々エルフの森編はイリスの力に焦点をあてるつもりでしたから🎵

なお、ルーグって名前は…スマホのキーボードでelfの右がrーgだったからですw

呪文

入力なし

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