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シラクレナには三藩を分かつ場所に、どの藩からでも見えるほど高い、切り立った巨大な山がある。
麓の村の人間ですら山頂を見たことがないこの山には、巨大な蛇神が棲んでいると伝承がある。
かつては畏敬と信仰を集めたものの、神狐信仰が広まった今では登る者は誰一人いない。

―――――シラクレナ:中央地域 調査報告書
調査員1名:帰還者1名
標高不明、現地に聞き取り調査を行ったが現在の住人で登頂をしたものは誰一人いませんでした。
麓から山頂が霧にかかって見えない高さであり、単独の登山は危険かと思われるましたが
フェンテスからの支援物資の残数・登山経験の有無などから単独の調査と判断しました。
調査範囲としてはかなり伸ばしてますし多少強引になりますが、興味深い伝承を聞き確認する価値を感じました。

-調査結果-
山頂に我々の知る竜種とは異なる未確認の竜種、現地で伝わっている「蛇神」を数匹発見。
不思議な事に数匹に思える蛇神の体は根元で一つ、尾から別れる特殊な一匹の個体であった。
調査時に気づかれたが、突如蛇神の体が赤く染まり暴れ始めた。
これは長年信仰をしなくなり、都合の良いように祭り上げた人間を見つけて怒ったものと推察。
人間を認識する知性と記憶力・暴虐性があり非常に危険と判断するが、人里へ降りてこず
数百年も誰一人立ち入っていない事から公表せず触れぬものとしておく。

以上


調査ミッション -鬼-そこに棲むもの もよろしければどうぞ!
https://www.chichi-pui.com/posts/1e415d82-1ffb-4f27-bdd3-fd5ebaa1e138/

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