小説『終末桜の木の下で』【ニャンノ世界】
始まりも産声も悲鳴も泣き叫ぶ声も
人間が言葉を発する存在ならば
生きているという証なのかもしれない。
春の月夜に咲く花びらが、旅人と仲買嶋モナカの2人に舞っている…
灰色の猫が寄ってくる
野良猫だろうか…
にゃんと鳴いてすりすりする…
終末のニャンノ世界で、
よく生きてるものだと感じる
怪異や危険な組織が跋扈してる
ニャーニャガヤで、静かに安心して過ごせるのはない…
「不思議な感じがしますね…1ヶ月前のことがあっという間で…」
仲買嶋粒子家電量販店で、店を手伝う
旅人は、仲買嶋と一緒に姉に課された仕事をこなしながら、ミッションをこなしていく…ミッションフォイルドゥした場合は、
というのを以前からしなくなった…
「自分一人ではできないことも…今、貴方と、旅人さんがいるから…頑張れる」
手を繋ぐ…モナカの手、
「うん…」
その手には沢山の細胞があって、
神経が巡っている
ドキドキしているのだろうか…
旅人の視線の先には
頬が高揚し、好きという感情が両者にはあった。
好きというのは何だろうか…
生きるために、命の意味を確かめるため
なのだろうか…
其は明確な答えなんてなく、
ずっと悩み続ける命題なのかもしれない…
明日になれば、たまっている…
まるで、それは尿や便のごとく…
消化しては食べ、その繰り返し
終末世界とは、つまるところ
弱肉強食としての機能が
強まっただけなのではないか…
不安が増していく…
唐突に肉塊になってしまうのではないか…
これから、先、何が起こるのか
わからない…未定、暗闇、
だけど、今、ここに一対の男女がいる
猫が見ている中で立ち上がり
モナカは…旅人の眼をしっかり見つめて
「旅人さん、恋は危険です…」
バールを猫の方へ向ける
「今日生きてた命が明日死ぬこともある…」
彼女の脳髄に浮かぶのは…
アノマリィの囮となった父親の姿…
母親はモナカを産んで死んでしまった
今は、唯一の肉親は姉のみ…
だからこそ、愛は…怖いのだ
愛することで失ってしまうのではないか…
震える心、震える体
「それでも愛に生きたいですか…」
心を噛み締めて言葉を放つ
夜空の星がキラリと光り流れたとき、
旅人は、彼女の瞳を見て
「これからも君と一緒に生きていきたい、僕たちの前に何度、幾度となく理不尽が来るかもしれない…それでも…」
ありきたりなモノガタリかもしれない
何千編何百年何万年と
繰り返されてきた営み…
されど、恋という営みは
人間にとって何かを
生き延びるための力が満ちていた
「旅人さんは変な人です…ですが…貴方となら…」
夜空の星がキラリと光る
終末桜の木の下にて
彼らの愛を互いに確かめあう
はじめての口づけ…
人間は恋を通して
新しき人生への活路へと進むのだろう
新生活というものかもしれない…
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小説『仲買嶋モナカ/終末桜は開放的に』
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