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ある夜、大きなプロジェクトがようやくプレゼンを経て本格的に動き出すということになり、来週本格的に取引先と共にプロジェクトを始動する運びになった

それが金曜日のこと

そして、終業時刻を過ぎて、夜遅くまでプロジェクトの準備をしていた男が、やっと帰ろうと思った時、後ろから声をかけられた

「お疲れ様。本当によく頑張っていたそうね」

声の主は、総務部に異動していた、かつて自分を指導していた元上司の女性だ

だが、返事しようと後ろを振り向いた瞬間、男の思考回路が停止した

彼女が服をたくし上げ、大きすぎる乳房を外気に晒し、さらにスカートを少し上げてパンチラ状態にしているという、どこのAVのジャケ写真?という姿で立っていた

ぱくぱくと、アホみたいな表情で驚いている、かつて指導していた男に対し、彼女は説明する

「……私、アナタの同期の、同じ総務部の子と結婚していたのは知っているわね? 彼、秘書課の年下の、……ほら、生意気な小娘がいたでしょ? ソイツと不倫してね。それが社長にバレて、先週付けでクビになっちゃった。……私もね、管理不行きだって言われて異動命じられたけど、それ、社長の別荘近くの地方支社なの。……私を愛人にする気満々な辞令ね。もちろん嫌だから、辞表叩きつけてやったわ。……今日は、社長がいないから、残っている私物をこっそり取りに来たの。総務課の後輩の子がなんとか隠し通してくれていたの。それを受け取れば、もうここには用は無いわ。受理されなくても、ここに来ることはもう無いわ」


早口で言い切ったので、部分的にしか理解できなかったが、どうやら同期の男が馬鹿なことをしてクビになり、彼女はそれに巻き込まれて会社を辞めざるをえなくなった、ということのようだ

しかし、なんで彼女が自分の前で淫らな恰好で現れたのだ? という疑問が湧きあがる

だがそれを察したのか、彼女はさらに言葉をつづけた


「……ああ、アイツには三行半を叩きつけたわ。当然よ。あんなスレンダーボディと若さしか取り柄の無いバカ小娘と浮気したんだもの。セックスが下手くそな癖に、ああいう未だに学生感覚が抜けない小娘の誘惑にホイホイ乗るんだもの。救いようがなくて、……カエル化、だっけ? 昨今言われているアレの感覚になったわ。……離婚届だけ置いて、手荷物だけ持って出て行ってやったわ。家は彼の名義のローンで組んでいたから、私にどうこうできないし。……ああ、婚約指輪と結婚指輪はくれてやったわ。いらないし、当面の生活費にはなるでしょ。フリマサイトで売っても二束三文にしかならないでしょうけど」


さらに早口で説明する

つまり、アイツは家こそ残されたが、妻である女性と仕事を失い、残ったのは彼女に突き付けられた離婚届と、叩き返された指輪二つ、そしてローンだ


「……あの……」

「ん? ……ああ、なんで私がこんなAVみたいな真似をしているかって、そういう疑問よね? ごめんなさい。大前提が置いてけぼりで」


元上司の爆乳美女は、彼の疑問をようやく拾ってくれた

彼に近づいた彼女は、彼の両手を取ると、自らの爆乳に押し付けた


「……アナタ、私に一目ぼれしてたって、他の同期の子にこっそり教えていたそうね?……ふふふ、悪い気はしなかったわ。まぁ、アナタにとってはその後に苦い思い出を作っちゃったけど……」


妖艶な笑みに変わりつつ爆乳美女は、元教え子の男が、自身の爆乳をムニュッと触らせてるのに驚いている男に、さらに言葉を告げた


「……ああ、あの馬鹿が離婚届に判を押すのは問題ないわ。押さないと、アナタの浮気をご両親にも告げ口するわよ?って脅したから。……離婚事由は、子供が出来なかったから、ということで納得させればいいって言ったから、それでご両親は誤魔化せるわ。……まぁ、実際は、あの馬鹿がセックスが下手だし、回数少ないし、何よりアイツ自身の精子が弱くて、今後妊娠の確率は宝くじで大当たりを引くより低いって産婦人科の先生に言われたから、なのもあるけど……」

「……あ、の……」

「……私ね、子供は一人くらいは欲しいわ。でもキャリアで成功してから、っていうのが大前提だったから、そっちを優先していたら、もうアラサーからアラフォーの世代になりつつあるのに、今更ながら気付いたわ。……もうここでは働けないし、再就職も厳しい。だったら……、私に好意を抱いてくれた男性に、人生をかけてみても、いいかなぁ、って思ったの」


徐々に言葉のスピードを遅めになりながら、彼女は元教え子に自身の顔を近づけて、トドメの言葉を指した


「……今夜から日曜の夜まで、私を好きにしていいわ。中出しセックス、どんな体位でもしてもいいわ。お望みのプレイもたくさんしてあげる。だから……私を、アナタのものにして? その代わり、あなたの家に住まわせて……。アナタを、私のオンナに、して……?」



その夜、彼はかつての指導役だった、年上爆乳痴女を抱き、己のモノにした
三日間かけて彼女を抱きぬき、彼女を孕ませた


後年、彼女は彼と再婚し、子供を設けた

だが、最初に妖艶な態度で教え子を誑し込んだ痴女は、子供を産んでからは打って変わって再婚相手の元教え子の男に尽くし、子供も慈しんだ
セカンドライフプランだけはなんとしても成功させたいオンナの執念とも言えるが、そこまで情念の激しいオンナを妻にした、元教え子の男は「最初は恐ろしさすらあったが、どんなエロいこともやってくれるので、なんだか情が湧いてしまい、子供を産んでからは普通に教育ママになったので、これはこれでいいかな」と、後にこっそり記していた直筆の自分史ノートに記すことになるが、それはまた後年の話である……。

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