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ニューナゴヤから遥か離れた地。
秘匿されたその地で、越夜隊の指導者たちはついに、望んでいた報告を得ることができた。
「現地部隊からの報告です! 神の繭の制圧に成功! 少なくとも48時間は、他の勢力を排し、制圧維持が可能とのこと!」
「よきこと。では手筈通り、神の繭の羽化に取り掛かるが良い。強い刺激を与え続ければ、1日を待たずに羽化するはずである」
「ご命令、しかと承りました」

伝令が現地に命令を伝えるべく足早に立ち去ったあと、指導者たちは互いの顔を見合わせた。
「この儀式がなれば、我らの前に支配者が顕現しよう」
「それは夜を迎えるための通過儀礼」
「長い試練でした。しかし祝福はもう目の前、越夜隊はよくやってくれました」
「狂信者ども、存外役立ちましたな」

神の繭が羽化するまで、あとわずか。

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