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巨大収穫機

使用したAI Holara
「なに、トラクターを多少大きくしただけだ」
  ―主任研究員、ナムラ

グランゼンは、食料供給にあたり、レスランドからの収奪を行うことを決めた。
しかし、小規模に奪って輸送するのでは、なにぶん効率が悪い。何なら、略奪隊の旅程分の食料として消えてしまう程度である。
ならば、全国民を略奪隊にすればよい、という考えもあった。無論、議場では、その発言はなかったかのように扱われた。
合理的な解決策はないのか。

合理的といえば、彼女しかいない。
議場に臨席していた技官は、ナムラの名を挙げた。

命を受けたナムラの反応は、渋かった。
だが、グランゼンの食料危機も、見逃せない問題であることは間違いない。
現に、ナムラの腹も鳴っていた。

そこからの、ナムラ率いる作業は早かった。
建造途中でプロジェクト休止となっていた巨大兵器のフレームを転用し、耕作装置と保管装置、それに機体を守るための武装を装着。
サラトバ中央の湖を抜けるための浮上機構も取り付けた。

そして、「巨大トラクター」は起動した。
数日の道のりを経てレスランドに達したそれは、作物はもとより、森も人も都市も飲み込み、戦争兵器としての有用性も実証してしまう結果となった。

呪文

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