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血濡れの羽化

使用したAI Stable Diffusion XL
私は、この痛みを選んだ。この身を引き裂くような、骨の髄まで染み渡る苦痛を。

かつては希望の光だった奨学金が、今では呪いの鎖となって私を縛る。名門校への入学は、夢見た楽園への扉ではなく、地獄への片道切符だった。「孤児風情が」――その言葉が、今でも耳に焼き付いて離れない。氷のように冷たく、刃のように鋭い、クラスメイトたちの視線。その度に、私の心は少しずつ、確実に砕かれていった。

毎日が、耐え難い屈辱の連続だった。嘲笑、蔑み、時には露骨な暴力。だが、それ以上に辛かったのは、徹底的な無視。まるで透明人間のように、存在そのものを否定されるかのような日々。そんな闇の中で、一筋の光明となったのは老教師の存在だった。彼だけが、私を一人の人間として、尊厳を持った存在として見てくれた。

だが、その光さえも、残酷にも奪われてしまった。

「君のためだ」と言って、いじめっ子の親たちの圧力と孤軍奮闘してくれた老教師。結果、彼は長年務めてきた教職を失った。最後に私に告げた言葉が、今でも胸に深く刺さっている。

「諦めるな。君には力がある。正しいと信じることのために立ち上がる力が。」

その日、私の中で何かが決定的に変わった。老教師の言葉は励ましのつもりだったのだろう。だが、皮肉にも、それは私の中の何かを壊してしまった。人間社会への最後の希望が潰え、絶望の淵に立たされた私の心に、暗い思いが芽生えた。

正義のために立ち上がる?笑止千万だ。正義など、この世界にあるはずがない。

そんな闇の中で、ふと耳にしたのは、古い言い伝え。人知を超えた力、悪魔との契約。かつては戯言だと笑い飛ばしていたそんな話が、今の私には救いの糸に思えた。

人間を超えた力。それこそが、この腐った世界を変える唯一の手段なのではないか。

私は決意した。人間の限界を超え、この手で世界を変えると。たとえ、それが自らの人間性を捨て去ることになろうとも。

古びた教会の廃墟。瓦礫と雑草に覆われた祭壇。ここで全てが始まる。真夜中、蒼白い月明かりだけを頼りに、私は禁断の儀式を執り行った。自らの血で描いた歪な魔法陣。震える声で呪文を唱える私の言葉が、虚ろに響き渡る。

そして、深い闇の底から聞こえてきた、あの声。

「汝の望みは何か?」

一瞬、躊躇いが頭をよぎった。だが、すぐに振り払う。もう後戻りはできない。

「復讐です。そして、真の平等を。この腐敗した世界に、正義を。」

「その代償として、汝は何を支払うつもりだ?」

再び、逡巡が心を掠めた。人間性、魂、将来、家族への思い...全てを失うかもしれない。それでも、私は答えた。

「はい。この身も心も、魂さえも捧げます。」

その瞬間だった。

背中から何かが突き出す激痛。喉から絞り出される悲鳴。だが、叫び声を上げる私の口からは、黒い煙だけが溢れ出した。体が内側から燃え上がるような、存在そのものが引き裂かれるような苦痛。それでも、不思議と後悔や恐怖は感じなかった。

これこそが、私の選んだ道。逃れられぬ運命。

痛みと共に、これまで感じたことのない力が湧き上がってくるのを感じる。憎しみが、怒りが、そして深い悲しみが、全て力となって体中を駆け巡る。人間としての温もりが失われていく代わりに、冷たく、だが強大な力が満ちていく。

漆黒の翼が背中から広がった時、私は全てを理解した。もう後戻りはできない。人間だった自分は、ここで永遠に失われる。家族との温かな記憶、友人との笑い声、将来への淡い夢。それら全てが、闇の中へと溶けていく。

一筋の涙が頬を伝う。人間としての最後の感情表現。

だが、これは終わりではない。新たな始まりだ。

私はゆっくりと立ち上がる。生まれたての翼を大きく広げ、月明かりに照らされた夜空を見上げる。

もう、誰も私を無視することはできない。私を踏みつけ、蔑み、存在を否定した者たち。彼らの笑顔、その裏にある残酷さ、全てが脳裏に焼き付いている。

奴らの悲鳴が聞きたい。嘲笑った唇から血を流させたい。高慢な目から、恐怖に満ちた涙を絞り出させたい。

特権に胡座をかき、弱者の苦しみを顧みない者たち。不平等な社会システムに安住し、その恩恵に浴する者たち。

覚悟しろ。お前たちの平穏な日々に、私は影となって忍び寄る。

お前たちが築いた幸せを、微塵に砕いてやる。家族を、友人を、財産を、全てをな。私が味わった絶望を、存分に味わわせてやる。

これは復讐だ。容赦なき報復だ。

私の痛みを、百倍千倍にして返してやる。

たとえ、この世界が血の海と化そうとも、私は躊躇わない。

私は、怒りの化身となる。絶望の具現となる。

この腐敗した世界に、地獄の業火を。

人間だった頃の私は、ここで死ぬ。

そして私は生まれ変わる。

復讐の悪魔として。

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「こういう絵にしよう」が脳内にある状態からスタートしたが、結構難しかった。
CNラフ起こしだとうまくいかず、女性のうつ伏せポーズをチェリーピックするところからスタート。
背中の羽もなかなか思い通りにならず、血は書き足してCN。
はだかんぼで描かせてたんですが「ちちぷいだとR18になってしまう…」と着衣を追加生成。

メイキングとスッポンポン差分はこちら!(R-15)
https://www.chichi-pui.com/posts/67bd9d6b-519c-431c-a9f4-2e7914cff658/

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