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Untitled 2024-03-12

使用したAI NovelAI
引き戸を開けると、中から漂う消毒液特有の臭いがつんと鼻をついた。
所用で出払っているようで、静まり返った保健室に養護教諭の姿はない。整然と並んだ薬品棚の横を通り過ぎ、奥のベッドへ向かうと、カーテン越しに少女から声を発せられた。

「ごめんなさい。午後の授業も、休ませてもらっていいですか?」
「……そっか」

初潮を迎えてから、絢奈はずっと塞ぎこんだままだ。授業を頻繁に休むようになって、学校にいる時間の大半を保健室のベッドで過ごしている。

クラスメイトや僕に対しても、何かと理由をつけて顔を見せようとしなかった。まだ数日しか経っていないはずなのに、絢奈が遠い存在になってしまったように感じられる。

「……ねえ、先生。どうして、生理になんてなるんでしょうね?」

少女から、大人の女性に変わっていくということ。
……そして、子供ができる身体になるということ。

そんな、教科書通りの答えを求めている訳ではないのだろう。
何か声をかけてあげたくて。でも、何を言えばいいのかわからなかった。

呪文

入力なし

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