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『またまた稼ぐ悪魔』リルル・フランチャイズは、Sレアアイテムに目がない

使用したAI ちちぷい生成機能
リルル
『わっ! まだ追っかけてきてた!? ……っ! わ、我に、なにか用なの!? あっ! こ、これ(お宝)は、我が見つけたんだから、我のモノなの! だから、絶対に渡さないんだからねっ!?』

 超希少アイテム(Sレア)を持って逃げる悪魔。
先日、特訓の成果もあって呪いで受けたステータス減少分の本来の力を取り戻す事に成功したリルル。
ヒルドラも特訓中は、何気に楽しんでいたようにも思えるが、結果的に良かったと言えるだろう。


さて――

そんな彼女が何故、このような(逃避中)状況になっているのかというと……?
実は、冒険者ギルドの酒場でバイトしていた時に、偶然耳に入ってきた噂。

〝鉱石旧発掘場に、Sレアアイテムが眠っている〟と――

体調が回復したリルルは、またまた稼ぎに出る為、その発掘場へと向かう事にした。


* * *

鉱石旧発掘場――

リルル
「う~ん、中々見つからないなぁ……もしかして、情報がデマだったとか?(;´Д`A ```」

 頑張って探索はしてみるものの、それらしい物は見つかっていない。
それでも奥の方へと進んでいくと、リルルはある事に気付く。

リルル
「これって、魔法生物の魔物……だよね? ……って事は、この子たちがこの場所に棲みつく程の魔素(ロド)を大量に含む鉱石が眠っている筈――」

 さらに進む事にした。
すると――

キラッ!

リルル
「っ!! あれはっ――」


* * *

一方、冒険者ギルドでは――

先日、ギルドへ依頼が入り、その討伐任務もとい捜索隊が派遣される事になっていた。
情報に寄ると、鉱石旧発掘場で悪魔らしい人影を見掛けたという。
早速依頼を受けた冒険者たちが集結し、現場へと向かって行った。

その内の一人、女性のS級冒険者『ユリア・リズベッド』――

彼女は悪魔狩り専門に特化した冒険者であり、新人の時から、悪魔族を専門に狩っている。
それ故に女性としては珍しい冒険者の頂点ともいえる称号(S級)を手に入れた。

しかし、実は……彼女には今まで誰にも話した事がない〝秘密〟があった。
それがきっかけで冒険者になったと言っても過言ではない。

ユリア
「まったく、せっかくここまで来たってのに、誰もいないじゃない! いるとしても、この雑魚(魔法生物)ばっかりで……あ~あ、取り越し苦労だったかな? 帰ろ――」

 諦めてユリアは引き返そうとした、その時だった。
奥の方から、何やら人の声が聞こえてきた。
まさかこのような場所に人がいる筈がない、と確認しようと奥へと進んでいく。

すると、その声の正体は――

リルル
「おぉー! こんなところに鉱石がっ!? これはこれは……にひひひっ(≧▽≦)じゅるり」

ユリア
(っ! な……あ、あいつは、まさか――いや、あの子は)

ユリアはついに悪魔を見つけてしまう。
しかも間(ま)が悪い事に、リルルは綺麗な鉱石と、偶然見つけてしまったSレアアイテムを片手に持ち夢中になっていた為、彼女(ユリア)にまったく気付いていない。

このままでは、リルルが――っ!

そして……
二人の運命の歯車が、交じり合う。

…………
……

ユリア
「ちょ、ちょっと! そこの悪魔! こちらを向きなさい!!」

リルル
「ぐへへ(*´▽`*) ……え? な、なに!? 今、後ろから声が――あΣ(・□・;)……(人間が、いる)」

 リルルはユリアを見た瞬間、硬直してしまった。

ユリア
「あ、あなた、な、名前は!? ――」

リルル
「…………(;・∀・)だらだらだらだらだらだら」

 リルルは、もの凄い量の大量の汗をかき始めていた。
振り返った瞬間、ユリアを見た時に感じた威圧感。
これは……強敵だ、と、直感的・本能的に危機感を感じてしまっていた。
それ故、ユリアからの問い掛けが、全然耳に入っていなかった。

ユリア
「? ちょっと、聞いているの? 私の話を聞い――」

リルル
「っ! 秘技〝金欲の亡者〟ステータス発動! さ、さよならー!!! びゅーん!Σ(・ω・ノ)ノ!」

 リルルは自身のスキル効果により、敏捷力が超上昇し、素早さが圧倒的に飛躍した。
それはまさに瞬間移動に匹敵する早さだった。

ユリア
「っ! あっ、こらっ! ま、待って――てか、早っΣ(・□・;)!!」


一時間後――

リルル
「はぁはぁはぁ……こ、ここ、まで逃げてくれば、はぁ……だ、大丈夫、だよね?」

 リルルは、ヒルドラが住む近くの街へと来ていた。
咄嗟の事で焦ったリルルだったが、何とか相手を出し抜く事に成功……

ユリア
「ま、待ちなさーい! はぁ、はぁ……だ、だから、私の話を聞いて――!」

リルル
「ふぇ!? ま、まだ追っ掛けてきてるの!? ちょ、ちょっと! わ、我に何か用なの!? こ、これ(お宝)は我のモノ――」

ユリア
「く、はぁはぁ……や、やっと、話が、できる、のね……はぁ、はぁ……く、ふぅ」

 ユリアは、深呼吸して呼吸を整える。
そして、伝えたい事を彼女に話す。

リルル
「……?」

ユリア
「あなた〝リルル〟でしょ……? 違う?」

リルル
「え、な、何で我の名前を知って――?」

ユリア
「そう、やっと見つけた、のね……会いたかった、あなたに――」

リルル
「……え――そ、それは、どういう意味……ふにゃっ!! な、何を!? Σ(・□・;)」

 突然、ユリアはリルルを抱きしめた。
いったい何が起こっているんだ!?

ユリア
「……リルル、やっと、見つけた」

 ユリアから零れる言葉に、リルルは放心状態で全然頭に入らず、ただただ茫然としていたのだった。

続く。


* * *
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