月明かりの鎧
私に向かって、そう問うたのは我らが姫。
この国の第5王女殿下にして「勇者」の称号を持つ
我が国きっての才媛
そして伝説に謳われる宝剣と聖鎧を受け継ぎ
神託を受けし『救世の姫君』である。
「…?ねえ?」
これより我々は、世界の覇者たらんとの野望を抱く
隣国との戦に臨む。
…隣国が神託によって示された『世界の闇』なのかは
わからないが…『勇者』として、この戦いを避ける事
などは出来はしない。
「ねえ?ねえってば。」
…え?
あ、はい。
…どうかなさいましたか?
「これ!聖鎧!似合うかって聞いたの!」
白銀の聖鎧『月明かり』を纏った彼女が
少しだけ頬を膨らませて拗ねて見せる。
こういうところは年相応だ。
「…ええ、とてもよくお似合いですよ。」
「ホントに?」
「嘘など申しませんよ。」
私の言葉に照れて身を捩っている姿が愛らしい。
愛らしいが…
これだけは言っておかなければならない…
姫様の、これからに…
将来の評価に係わる…一大事であるからだ。
例え煙たがられようと。
私は居住まいを正し、
真剣な表情をつくり
務めて冷静に
姫様に呼びかける。
「姫様。」
「…なに?改まって…」
いつになく真面目な顔の私に何かを感じ取ったのか
姫様の表情が変わった。
…言わねば…
言わねばならない…
「…姫様…」
「…はい。」
大きく深呼吸をして
絞り出すように
私は言葉を紡ぐ。
「…スカートを履き忘れておいでです…。」
呪文
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