っえ⁈ 今...なんて⁈ ~辻褄合わせの見聞録~ 第43幕
帰ってくるなり珍しくコハクたんがあたしに呼びかけて来た。
大きな荷物でも届いていたのだろうか?
「はーい、何の用だい?」
「学校の共用PCを使っていて、私のアカウントに前に返信したメールの宛先からまたメールが届いてて、それでその内容が少し気がかりなので陽子さんにも見てほしくて...だからあの、陽子さんのPCを少し使わせてくれませんか?」
知らない内に黒ちゃんよりも遥か先の領域に到達しているよこの子‼
メールのやり取りまで覚えちゃってるし、褒めて撫でまわしたい...っていかんいかん、正気を保つのよ陽子!
「あ...あぁいいよいいよ、ところで黒ちゃんは一緒じゃないんだね」
「弧珀なら、クラスメイトのなーさん達と一緒にいると思います...最近もっと色んなとこ見てみたいって言って、よく寄り道してるので」
「そうなんだね、この国の子らとも仲良くできていて一安心だよ...少し寂しい気もするけど」
「まぁ、確かにそうですね」
デスクに座り、少しぎこちないながらも普通にPCを使いだしたコハク氏。
何だろう...いまいま思うと現代文明を扱うエルフ耳の少女って、なんかこう凄い違和感が...。
「ところでそのメールの送ってきた人物は、先生か誰かかい?」
「えっとそうじゃなくて、フェンテスから届いたメールなんです」
あぁ、フェンテスね フェンテス...フェンテス⁈
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