彼に美味しいって言ってもらいたくて…#１

2024/06/07

使用したAI その他

料理が好きな穂香(ほのか)は
隣家の幼馴染み、
真(まこと)に昼食を振る舞っていた。

「ごちそうさまでした」

彼はそう言うと、食べた器を片付け、
台所の流しの方へと運ぶ

「どうかな？美味しかった？」

「うーん、穂香らしさがある…味つけだなって思ったよ」

「もう、それじゃあ答えになってないー」

「それは困ったなぁ、けど、テレビでいう旨かったとか美味しかったで片付けたくないんだ」

「それってどういうこと？」

「なんていうかな，例えば感想文書くとして、「美味しかったです」とか「旨かったです」とかってさ、なんか小学１年の時の文章みたいだろ」

「まぁ、確かにそうだね、うん」

「そういうこと、だから、穂香の料理に対する感想はもっと言語化させたいんだけど、う～んってなった瞬間、脳が命じて来たんだ」

「脳だけじゃ言い訳がましくてなんかいやだなぁ」

彼は少し、頬づえをついて、考えると、
あっそうだと言って、何かひらめいたようで

「じゃあ心と脳が会議した結果、加えて、全身が穂香のご飯を食べた総意ってことで」

「ぷっ変なの、でも何か面白いね」

「その笑顔もプラスして穂香らしいってことでいい？」

「うん、いいけど、料理人はきっと、美味しいや旨いとかわかりやすい評価があると作ってよかったなと思えるんだよ」

「ツイッターのいいねみたいに」

「そう、誰かに見てもらって、いいねがあったりすると嬉しくなるんだよ」

「そういうものなのか、僕はツイッターとか誰かに見てもらうのって何かめんどくさくてわからないなぁ」

彼は、若者なのに、SNSをちっとも触らない。
それで、クラスからは「おじいちゃん」と呼ばれている。
でも、本人は気にしてなくて、
むしろ、

「今のよりも、古い方が好きだからむしろ、それは褒め言葉として受け取っておくよ」

と言って、好意的に捉えている。
私が、おばあちゃんって言われたら、
なんだか、ばかにされたような気分になるのに…
とにかく、彼は変わってる。

「またな穂香、また料理作ったらLINEで知らせてくれ」

「うん、わかったよ、食べてくれてありがとう…真くん」

「どうも」

彼はニコッと笑う。
美味しかったのかな、
それとも無理して笑ってたのかな。

でも、真くんは嘘をつかないから、
きっと大丈夫だよね。
よし！私はエプロンをギュッと締めて、
片付けとレシピ作りに励もうと
頑張った。

(あとがき)
このLoraが一番好きで使ってます。
90年代アニメの感じが好きで、
何よりも『頭文字D1stStage』の作画が気に入ってるから。
碓氷峠編からの水着回で止まってるので、時間があれば最後まで見たいなと思いました。
mikitakuさんの『コックの日』お題に際してSeaArtで生成した画像を用いて話を作りました。
プロンプトは既存プロンプトを少しいじって使用しました。LoraはSeaArtで使用できる『Initial D First Stage』で、モデルは『Bulaplus』です。
なお、このプロンプトは1枚目の画像に対してのレシピです。

真と穂香の料理を通した
淡い恋模様的なのが描けたらなと思います。

脳内CVは川澄綾子さん、三木眞一郎さんで
再生されてテンション上がりながら書いてました。
皆さんの脳内CVを教えてくださると、
私がニヤニヤします。
(マックのスマイルの劣化版)

次回(未定)

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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