友と共に
ミュンヘン、マリエン広場を眺めるホテルから発ち、車で北へ。
約230Kmほど北上すること約3時間。
Kapelle Zur Heiligen Familie
日本でいうところ、『エッシェンバッハの小さな木の教会』を訪れた椿咲と幻刃。
雪景色に包まれた簡素な教会と、少し離れた場所にチャペルがある
とても静かな神秘的な場所。冬の精霊たちが賑やかに踊っているのが椿咲達には感じた。
椿咲「まほがどうしても行きたいって場所はこちらかしら?」
幻刃「うん♪有名どころもいいのだけれど、地元の方が愛されている場所も縁したくて」
椿咲「とても静かで厳かで...落ち着けますわね~♪景色も素敵♪」
深々と積もった雪景色、優しい光の反射。二人だけの空間。
どちらが語り掛けるのかを躊躇する間、幻刃が先に音を発する。
幻刃「...椿咲...昔みたいにそう呼んでもいい?」
椿咲「ぇ?どうされたの?」
幻刃「...椿咲は覚えていないと思う...小さい頃にね?
『わたくしわるいことし始めたらまほ、わたくしを止めて下さる?』
ってお願いしたこと」
椿咲「え???」
幻刃「約束したのだけど、私ね?去年...できなかったの...約束を守ることが」
椿咲「まほ...」
去年、邪神討伐の任務を破棄してしまったことだろうか...
幻刃「でも、こうして二人で海外旅行とかさ?夢でもみてるのかしらね...」
椿咲「そのことに関しては、本当にラーヴィ様に葵、お姉様、ミントに、皆様のおかげだけれど、あのとき...」
幻刃「??」
椿咲「あの時、まだわたくしを大事に思って頂けて...そのことでわたくしこうして生きていられるの」
幻刃「椿咲...」
椿咲「なので、それはナシですわよ?...第一、わたくし忘れてましたもの、だから気に病まないでくださいまし♪」
幻刃「...うん、ありがとう」
椿咲「こほん!それじゃ参りましょうか♪」
離れのチャペルから鐘の音が鳴り響く。そっと離れる二人を祝福するように。
呪文
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4件のコメント
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タイトルでダジャレと思ってごめんなさい(^^;
幻刃さんのお祈りポーズ似合いますね。
ありがとうございます(*^^*)
( ꈍᴗꈍ)僕の日頃の行いがアレなので大丈夫です♪
瞳を閉じてpray poseはまほにピッタリです♪
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( ;∀;) イイハナシデスネー
椿咲とまほの友情物語でした☆彡
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