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神の繭制圧ポイント。
そこには『White sea otter』隊を含め、大勢の越夜隊が集まっている。
戦闘を得意とする者、解析を術とする者、管理・運営が得ての者。
様々な技能を持ったエキスパートが神の繭羽化のため、全身全霊で動き回っていた。
だが、彼女たちはいま、一様に慌てふためいていた。
突如、神の繭が高熱を持ちだすと、やがて繭の殻を破って中身がドロドロと溢れ出したのだ。
これは羽化ではない……。
とにかくこぼれた中身を集めようとバケツや桶をおもいおもいに持ち出すが、神の繭の中身は地面にふれるとすぐに蒸発して無くなってしまう。
「どうしたらいいの? なぜこんなことに? ああ、報告をしないと!」
「腐ってやがる……」

こうして神の繭は、一夜にして抜け殻となってしまった。

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