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アキラの追憶・4

使用したAI その他
どくんどくんどくんどくん。
――がりがりがりがり。
――ぞりぞりぞりぞり。
音が聴こえる度に私は自傷行為を何度も何度も繰り返す。
痛くて痛くて苦しくて苦しくて。
でもそれしか楽になれる方法がなくて。
身体に流れるこの赤い色が全部なくなったら…。
もっと楽になれるのかな?


あまりにも自傷行為を繰り返すものだから、大人たちに両手を縛られ何かの薬を飲まされ何度も注射を打たれた。

朦朧とする意識の中、私は部屋の隅に座り込んで残りの子供たちを眺めていた。

『……あと……3人……』

私を治療しにきた大人たちと子供たちが何やら会話をしていた。もしかして…ひとり減るのだろうか?
でも…いつもとは何か雰囲気が違う様な…?

やがてこの部屋に別の大人が入ってくる。
その後ろに連れられて数人の子供たち。

『……!?!?!?』

私たちよりちょっと歳上の子供たち6人。
私たちより大きな身体で。
私たちより多い人数で。
『…敵が…増えた…』
私は恐怖した。これからの地獄に。


どくんどくんどくんどくんどくん。
――あの音が始まる。
その音をどうにか消したくて。
私は頭をコンクリートの壁に叩きつけた。
何度も何度も何度も。

そうしていると、ひとりの女のコが近寄ってくる。
「I heard a loud noise. What’s up?Are you okay?」

聞いたこともない言葉で意味も理解できなかったけれど。
――とても優しい笑顔で。

それが彼女との出逢いだった。

呪文

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