三輪最速理論#3
幾年月が過ぎ…
「初めて2輪の自転車に乗れた時は感動したよな」
「そうね、あれも2輪最速でカスタムしたものだから、ほとんどバイクだったわ」
「2輪最速はもう、自転車じゃなくてバイクなのには笑えたな」
美しい夜空を見ながら彼女は微笑む。
「父さんたちがカスタムした三輪最速を競いあうの面白かったな」
「そんなこともあったわね、あなたが迫真の顔で追い上げて来た時は胸が高鳴ったわ」
「あれはもう忘れてくれると嬉しいよ」
「あの音楽を聞いたらもう耳に残って離れないわ」
くすっ
Daisukeと涼子は笑った。
「次は4輪で決めようか」
「そうね」
彼らは、温泉街の美しい風景をあとに、
各々自分の愛車に乗り鍵をさした。
白と黄色のRX-7は峠へ走らせる
2人の父親が聞いた音楽をかけながら
(あとがき)
レトロなイラストをLoraを用いて生成できて嬉しかった。
Loraを上手く扱えたのもあってテンションあげあげ、心のなかは高橋涼介のBGM『BLACK OUT』が流れてる。
呪文
入力なし