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「ははっ!……お前はまた私を見下すのか。」エセルとの戦いにより重症なエルマ。それを黙ってみていたエセルを気にせず絞り出すように声を出し、エルマは話を続ける。
「いつもお前は周りから愛され、期待に応えてきた。王族の直系としての役割も果たしていた。……それに比べ私はどうだ?才能もない、愛されない、周囲の目が冷たい、痛い……そんなのお前にはわからねえよなあ!お前は必要とされても私はされてねんだ!」今までの怒りを爆発させるエルマ。
「私はそんなこと一度も思ったことはない。自由にやりたいことを堂々とやっているエルマが……うらやましかった。」エセルが心の本音を漏らした。
「はっ!お前にうらやましがられてもなんとも思わん……⁉なんで泣いてんだよ」
知らずとエセルの目から涙があふれていた。
「エルマが変わってしまったのは私のせいだ。もっと寄り添えていれば……。」
「……今更後悔しても遅い、だがある意味お前のおかげでここまで強くなったのもまた事実……皮肉だな。」エルマも少し本音が出る。後ろに控えている森の騎士団たちが見守っている。が、
「どっちみち私は死ぬ!お前に殺されるなら自分で死ぬわ!」
そうやってエルマは剣を首元にあてた。
「ま、まってエル……」「いいか!私は今までやったこと一ミリも後悔してない!そして”あの方”に出会えた。私が死んでお前らがのんきに暮らして忘れたころに、必ずや敵を討ってくれるわ!さらばだ!憎き騎士団よ!そして憎き従姉エセル!」
そして自ら命を絶った元凶エルマ・ルーミッドとの戦いに終止符が打たれた。
「久しぶりに呼んでくれたね……エルマ。」エルマの遺体を見て涙があふれるエセル。
だが、彼女が残した言葉の”あの方”とは一体誰なのか?どんな関係なのか?今はわからない。
そして森の騎士団の戦いはまだまだ続く。

「森の騎士団~森異変元凶エセル編~」終了です!こんなに長々と小説を書いたことがないので、文がおかしかったりするかもしれませんが、ご了承ください(´;ω;`)
きっとみなさんが忘れたころか意外に早いかわかりませんが、新章・蘇るあの日と迫る影編をやる予定です!エセルの言う”あの方”とは一体……!

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