いざ、讃誣!
「金ピカの嬢ちゃん、今日も可愛いねえ」
「金ピカの嬢ちゃん、その皿頼んだのこっちだよ!」
「金ピカの嬢ちゃん!」
「金ピカの嬢ちゃん!」
「金ピカの嬢ちゃん!」
「いらっしゃーい!ご新規4名様ね!!」
あたしの名前は兼平 舞(かねひら まい)、このパブの看板娘さ!
あたしは、故郷であるシラクレナという国が大嫌いだった。
異変が起こったあの日。
混乱に乗じてこの身と衣装ひとつでシラクレナを飛び出して、見知らぬヒノイの地で当てなく彷徨っていたあたしを、マスターは何にも聞かずに世話してくれた。
住まわせてやるから店の看板娘になってくれなんて言われてあの時はビックリしたけど、きっとこれがあたしの生きる道だったんだ。
ヒノイの人達は、あたしたちシラクレナの人間種にそっくりだ。
自然と生まれつき妖術が使える以外は、なんら変わりがない。
そしてなんというか、とても"わかりやすい"気質をしてる。
義だ武士道だ誇りだ一族種族のしきたりだって、自ら雁字搦めになってるあたしの大嫌いなシラクレナの民とはそこだけが大きく違う。
「おう舞、そろそろいつものやつ見せてやれ」
「うおー!金ピカの嬢ちゃんのダンスが始まるぞ!」
「まってたぜ金ピカの嬢ちゃん!」
「これで明日もフェンテスの奴らと戦えるぜ!!」
兼平家に代々受け継がれてきた舞である「讃誣(さんぶ)」
本来は戦場に立つ者達へ神の祝福を呼ぶと言われる神聖な踊り。
故郷であるシクラレナでは、下品だの静謐に欠けるだの散々な言われようだった。
けれど、ヒノイの人達にはただあたしの得意な異国の踊りとして大盛り上がりで受け入れられた。
それが嬉しかった。
「それでは照覧あれ!兼平に代々伝わる、黄金の舞!いざ、讃誣!!」
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