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対フェンテス攻撃違憲訴訟の結審

使用したAI Dalle
最高裁判所から出てくる列にフラッシュライトが焚かれた。
しばらくして、原告代表が紙を広げる。
そこには「不当判決」と書かれていた。

原告は、日本赤色労農戦線。
この世界に移転した直後に行ったフェンテスへの攻撃は、当時の内閣の暴走であり国会の宣戦権を侵害している。これが彼らの主張だった。

しかし、最高裁判所は非常時国政行為論(※)を採用し、違憲性を審議せずに原告の訴えを事実上退けた。

旧国名である「日本」を冠することもあり反体制派とみなされがちな日本赤色労農戦線の味方はそこまで多くない。だが、今回ばかりは彼らの主張を支持するという者も多かった。例の「敵を…倒して…」という声に首相が操られ、与党幹部にすら相談せず攻撃を始めたという噂がまことしやかに囁かれていたからだ。

判決の1時間後、挙国一致内閣により日本赤色労農戦線は非合法化され、党員は地下に潜った。このことが、さらに陰謀論めいた噂を広げていくのだった。

※ 非常時国政行為論:国家の存亡がかかる事態において政府は柔軟な国政上の判断を行う必要がある。その必要性による行為の政治的正統性は前国家的な権利と国民からの暗黙裡の授権によるものであるから、違憲審査の対象外であるというヒノイ法学上の学説。

【参照】 ヒノイ、挙国一致内閣成立 https://www.chichi-pui.com/posts/b23a2193-2909-404e-95f4-690b5160601d/

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