『憎悪で風神覚醒』ユリア・リズベッドの、冒険者になった理由《過去編》

2024/08/22

使用したAI ちちぷい生成機能

《過去編》

　『緑深の森』という深い森の中に、食料調達のため、獲物を狩りに行っていたユリア（当時１４歳）。
森の主である〝クレイジーボア（猪の魔物）〟を倒し、夕刻が過ぎようとしていた頃、家の方角から煙が立ち上っていたのが見え、急いで戻る事にした。

すると……
ユリアが住んでいる村の大半が破壊され、村人たちが数人倒れているのが見える。

ユリア
「あ、れ……？　なんで、家が壊れ、て……みんなも、倒れ――」

　ユリアは、そのまま自宅へと向かった。
そこで、彼女が目にしたのは……無残に斬り裂かれた、両親の姿だった。

ユリア
「あれ、は、お父さん、と……お母さん……？　そ、そんな…………あ、あぁ……ぁ……あぁ！！」

　彼女は泣き叫び、地面にへたり込むように放心状態になってしまう。
しかし、その悲痛な声に誘われてきたかのように、まだ残っていた盗賊団の男が数名ほど近づいてきた。

盗賊団Ａ（男）
「お、まだ生き残っていやがったか」

盗賊団Ｂ（男）
「あ～あ、嬢ちゃん可哀そうになぁ、なあに心配するこたぁねぇ。すぐに両親の元へ行かせてやるからよぉ」

盗賊団Ｃ（男）
「げへへぇ、それにしても随分と可愛い娘さんじゃぁねぇかよぉ……よし、少し俺たちの相手をしてもらおぅか、げへへ(*´▽｀*)」

　盗賊団の男たちは、油断しながら、余裕の笑みを浮かべてユリアに近づいていく。
彼女の魔素（ロド）が、信じられないほどにどんどん高まっていく事に気づかずに――

ユリア
「……な、ぃ」

盗賊団Ａ（男）
「あん？　何だって？　よく聞こえねぇぞ？　がははっ」

　ユリアは怒りが込み上げ、身体が震えていた。

そして……
盗賊団の一人が、彼女の身体に触ろうとした、次の瞬間！

盗賊団Ｃ（男）
「……？　……え、なん、だ……？　腕が、斬られ――――あ、ぎゃぁーーーーー！！　う、腕っ、俺の腕がぁあーー！！」

盗賊団Ａ，Ｂ
「「な、なにっ！！」」

　盗賊団の男も、彼女に警戒するように、構えていた。

ユリア
「……許さ、ない……お前、ら……っ！」

　彼女はゆっくりとその場に立つ。
先ほど腕を斬られた盗賊団を見下しながら……

盗賊団Ａ
「くっ、こいつ剣術だけでなく、魔術（魔法）も使うぞ！　気をつけろ！」

盗賊団Ｂ
「ち、厄介な嬢ちゃんだな！」

　そして――

彼女の怒りが頂点に達し……〝復讐（報復）は、始まった〟

ユリア
『このっ……絶対に、許さない！　この下衆どもがっ！　よくも……よくもっ、お父さんとお母さんをっ…………な、ぃ……絶対にっ、許さない！！　うぁああーーー！！』

　この瞬間、彼女の力（風神契約）が覚醒したのだった。

＊　＊　＊
【作者コメント】
　・いつもありがとうございます(*´▽｀*)
　　風神の力が覚醒したというユリアちゃんの、過去のお話です。
　　もともと身体能力がずば抜けていた彼女は『風神の加護』を持っていたので、強い筈ですねぇ(;・∀・)
　・『風神』という事で、風属性系の魔法色エフェクトにしてみました(*´▽｀*)
　　緑色～薄い青色も加えて、オーバレイから発行色を追加してます。（使用ペイントソフト：sai）

＊　＊　＊
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