お姫様と召喚獣
かのじょはおばあさんにある本をもらいだいじにしておりました。
”なにか、このせかいを呪いたいような、そんなときがきたら、つよいこころでねがうんだよ”
かのじょはそんなほんのことなどすっかり忘れて、びんぼうながら、つつましいしあわせをきょうじゅしておりました。
そんなある日、となりのくにから、シシャがあらわれいいました。
”ここは、今日より我らが国とする”
それからはここは地獄になりました。
【シシャはなにをしてもよくて、わたしたちはなにをしてもいけないのです】
だから、ひとは飢えて、死んで、◯されました。
【私達はヒトデナイのです】
だから、少女は本を思い出して、開き祈りました。
【この世界を◯してください。お願いします。◯様】
”よかろう、聞き届けたり”
……長い長い時が流れ、その国にはお姫様と召喚獣が収める国がありました。
ながいながい時間、ずっと。
お姫様と召喚獣がおさめておりました。
願いは、かなったのです。
めでたい。めでたい。ああ、めでたい。
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