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月美「あなた達!どうしてここに?」
月美は突如現れた妹達とミントの姿に驚く。
ここは自分と執事しか知らない秘密の場所のはずだが...
執事「僕が念話で呼んだ...僕だけじゃ埒があかないと思ったからな」
月美「この娘達を巻き込むわけ!?」
椿咲「そんなこと仰らないで!お姉様!」
月美「つ、、椿咲??」
怒気を放つ妹にびっくりする月美。今までこんなことはなかったから驚いている。

椿咲「なぜ!なぜですの??わたくし!やっと本当の自分になってこれからお姉様と皆と過ごせると思っていましたのに!お姉様!何故勝手にご判断されたの!?」
月美「椿咲ぁ...だって、アタシが行かな戦争が起きるんよ...それに皆に話すなんてアタシには余裕が...」
椿咲「こんな手段を講じる相手が約束守るわけありませんわよ!邪神に支配されていたワタクシでしたら必ず反故にしますわ。同じ匂いがしますもの!」
月美「そんな...」

葵「お姉ちゃん...うちも同感ばい...それに、お姉ちゃんと義姉妹の契り交したばかりなんに...どうして?誰にも一言も言わなかったん?」
月美「葵...言えんかった...あの日からずっと誰にも...」
葵「兄にには話してくれたんに?うち、悲しかよ???」
涙を流しながら葵も訴える...たじたじになる月美...
月美(アタシ...判断誤ってたのかな?でも...)

月美「ミントは...同じ意見?」
ミント「当たり前でしょ!ほんとラーヴィと二人の意見と一緒よ!貴女この国の皇女でしょ!?しっかりしなさいよ!」
月美「...アタシは、よかれとは思っていたんよ?なのに...」
ミント「よくない!全然!ラーヴィが見捨てたって言ってたけど、同感だわ!戦争経験していないとはいえ、甘ちゃんよ!恐ろしいくらいどぶ臭いんだからね!戦争って」
月美「どうすれば解決するとよ!?相手を滅ぼさなきゃいけないの?こちらが滅ばなきゃいけないの!?」
執事「頭を叩くしかないだろ?」
ぽそりと執事が呟く。
執事「敵の手口、使者を使った自爆テロ。到底正気の沙汰じゃない。たとえ5億の兵量を持ったとしても、呪いによる行動制限、意思支配されていれば、大した脅威ではない...が、倒す度に死なれたり爆破されては面倒だ。だから、この呪いをかけている頭をつぶせば一気に打開するだろう」
月美「頭をつぶす??」
執事「僕らには翼があるだろ?月美」

月美「あ...あの魔導船?」
一気に眼前が開ける感覚を覚える。空を駆け抜ける、もとは執事の旅の手伝いの為に入手した超古代の魔導船『ノア』
葵「兄に!そればい!『ノア』があれば相手に気づかれんと近づけるばい」
椿咲「ラーヴィ様!」
ミント「そういえばあれ、使えるね♪」
3人も一様に表情が明るくなる。
執事「それに、長崎の女王、天野様のプリースト隊で呪いを緩和すれば被害もかなり抑えられるだろう」
椿咲「呪いで無理やりさせられている敵の兵士たちも、解放されればもしや」
月美を除き、4人で色々喧々諤々意見を交わしていた。
行かなくてもいい?それに、解決方法もあった?あれ?自分の起こした行動って??
呆ける月美に葵が近寄る。

葵「お姉ちゃん、ね?話したら案外っちあるんよ...やきうちらをもっと頼ってよ...家族...やろ?」
月美「葵...」

椿咲「わたくし!まだ正直オコですからね!お姉様!...でも...」

椿咲「ご一緒に過ごす可能性がでてきたじゃないですか?だから、どうかお一人で悩まれないでくださいな」
月美「椿咲ぁ...」
涙をぬぐう月美。正直、自分が情けなくなる...

ミント「葵や椿咲みたいに、家族とは違うけど、私たち親友でしょ?もっと頼りなさいよ♪ふふ、ラーヴィ以外に怒ったの生まれてはじめてよ♪」
月美「ミント、葵、椿咲、ごめん...ごめんねぇ...」

月美「アタシ、戦うわ!皆と一緒に!絶対、九州の無辜の民に犠牲が出ん事!最後まで戦うわ!」
椿咲「それでこそですわ!お姉様♪」
葵「お姉ちゃん!うちも頑張るき!『ノア』の操縦でちゃんとフォローするき!」
ミント「貴女の背中は私が守るから♪任せてね♪」
嗚呼...こんなにも愛する家族と友人が傍にいたのに...

月美「もう、迷わない!皆!絶対勝つようにするから!力を貸してちょうだい!」
3人娘は力強く頷く。
遠巻きに見ていた執事は心から安堵し、頬を緩ませる。
執事(よかった...僕だけじゃこうはならなかった...よかった...)
7国王達と同じように、子供たちもお互いの役割、そしてこの戦いに向けての結束はどんな鉱石より硬く繋がった。

呪文

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