『大悪魔と最後のデート』ベルゼブブ・リンツェと、だらしない男の子は世界を渡る
それは彼の脳裏に強く残っていた。
彼女と出会って、それほど長い月日を共にした訳ではない。
だけど……
一緒にデートしたり、互いに話をする中で、自然と彼女の事が気になっていった。
知らず内に、恋焦がれるほどに。
* * *
ベルゼブブ
「……本当に、いいの? 今ならまだ、止める事もでき――」
男の子
「……うん。ベルゼブブと、一緒に居たいから……それだけじゃ、ダメ、かな?」
ベルゼブブ
「っ!! ――――ダメ、じゃ……ない、よ? ……ふ、ふふふ。何か……嬉しい」
男の子
「……え? きゅ、急にどうしたの?」
あまりに素直な気持ちを伝える彼女に、戸惑う彼。
それは、からかいとか、意地悪な事を言われたとか、そういう類でもなく、自然と彼女の口から出た本心の言葉だった。
ベルゼブブ
「ふふ、じゃあ……空間に穴を開けるから少し離れてて? ――後悔は、しない?」
魔法を展開しようとしたベルゼブブは、やはりこのまま連れて行くなんて、と……不安だった彼女は、彼に寄り添う形で尋ねる。
すると――
答えるかのように、彼はそっと彼女の手を握った。
ベルゼブブ
「っ!! ちょ、なななっ、何をしてるの!? わ、我の手をいきなり握ってっ――!!」
男の子
「いいんだ、ベルゼブブ……これが、僕の――〝答え〟だよ」
普段はだらしない彼だったのに、最後の最後で男らしい顔つきで、彼女にそう伝えた。
そして返事をするように二人は、魔法で創られた扉を開け、異空間の中へと手を繋ぎながら消えて行ったのだった。
ー終わり(?)ー
* * *
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- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
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2件のコメント
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なる~打ち明けた結果、男の子は一緒に行くことを決めたのですな~^^。
めでたし^^めでたし^^ ですかね^^
感想ありがとうございます(≧▽≦)
お互いの気持ちが通じ合って良かったです( *´艸`)
よかったよかった……(´∀`*)ウフフ
ありがとうございました<(_ _)>
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