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鉛色の剣戟

使用したAI NovelAI
巨大蜘蛛に攻撃を何度も加えるグラファ。
相手は巨躯。攻撃に中々手応えを感じない。

「装甲が硬い...やはり駆動部を狙いますか」

蜘蛛が両腕を掲げて、砲撃を放つ。
威力は辺り一面がドミノのように倒壊する建物。
だが、大振りである為、避けるのは容易かった。

「あの人なら...カナなら...ここで!」
「こうするッ!」

グラファは相手の砲撃が止んだと同時に左手に握っていたレーザーブレイドを投擲した。結果、先程、攻撃したぎゃくの腕の駆動部に決定打を与える事が出来た。

型破りな戦術。かつての親友カナのやり口だ。
彼女も随分毒されたようで見様見真似で行った。

「Unaahhhh!」

巨大蜘蛛が悲鳴のような咆哮を放った。
効いているのか怒っているかは判別がつかない。
だが、後者が正解だったみたいだ。

「巣ですか...獲物を本気で狩るつもりですね」

巨大蜘蛛はワイヤーを無数に放ち巣を展開した。
その蜘蛛の巣は電流が流れていた。
触れたら、絡めるどころか裂けて焦げるだろう。

(それにしても...今になってどうして記憶が?)
「いや、今は戦いに専念しないと...」

グラファはフラッシュバックに動揺した。
何故、今になって思い出したのか。
何故、とても大事な存在を忘れていたのか。

「...ッ!」

動揺を隠せないグラファ。
しかし、今は戦いにと頭を切り替えた。
武器のレーザーブレイドも右手に1本のみ。

「避けて...跳んで...」

迫り来る糸を八艘飛びで避けた。
武器を構えて空高く跳んだ。
敵が目が合った。

「乾坤一擲!この一撃に賭ける!」

レーザーブレイドの出力を最大にしての斬撃。
何かを抜かれた部分の装甲は薄かった。
攻撃が命中した大爆発を起こした。

「やりましたか?」

グラファは致命的なミスを犯した。
その台詞である。

爆風が収まった。
しかし、その光景にグラファは唖然とした。
何と巨大蜘蛛はほぼ無傷で健在だったのだ。

「し、信じられない...」

しかし、絶望はこれで終わらなかった。

呪文

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