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小話:猿遊記(西遊記外伝)

使用したAI その他
裏話:猿遊記(西遊記外伝)の投稿経緯
 小話:裏餌と裏金を創作中に朝三暮四の猿達と娘が再登場。
 娘を猿娘々と名付け彼女と猿達の裏設定を考えました。
 その設定が非常に面白く仕上がったので補足編集、投稿した次第です。
 以下、興味を感じた方に読んで頂ければと思います。

chapter01:小話の猿の群れは斉天大聖(孫悟空)の分身達
 小話に登場する猿達は孫悟空が天界で暴れた時に仙術で生みだした分身達です。
 霊験ある仙桃を食した後の分身達なので一匹が天軍の小隊に匹敵する力を持ちます。
 個々の力に加えて巧みな連携プレーで攻め立てるので天軍は苦戦を強いられます。
 猿の群れの中には孫悟空自身の影武者として生みだした特異な分身もいます。
 一匹が中隊から大隊に匹敵し誘導作戦等で天軍の将達を混乱させました。
 ちなみにボス猿選挙に立候補するのはそんな特異な分身猿です。

chapter02:猿娘々は孫悟空の孫娘
 彼女の正体は斉天大聖孫悟空の孫娘です。
 正式には平天大聖(牛魔王)の息子と孫悟空の娘の間に生まれた娘となります。
 彼女の両親は牛魔王と孫悟空が義兄弟の絆を深める為に結んだ縁組です。
 彼女は牛魔王が支配する国で生まれ育ちます。
 大妖怪双方の血を合わせ持つ為に生まれながらにして絶大な霊力を有しています。
 そして性格が血の濃さ故か孫悟空に似て気性が大変粗く両親は手を焼きます。
 父親は娘の将来を案じ弟子入りの名目で太上老君(老子)の元へ預けます。
 所謂、育児放棄です(笑)。ちなみに孫悟空は彼女の存在を知りません。

chapter03:猿娘々の務めは祖父の尻ぬぐい
 孫悟空がお釈迦様に封じ込まれた時に新たな問題が発生します。
 主、孫悟空の統率を失った分身猿達が下界に逃げゲリラ的に荒らし始めます。
 天帝から相談を持ちかけられた老子は猿娘々に修行と称して
 下界で分身猿達を集めて管理する様に命じます。
 分身猿達は主の血を濃く持つ猿娘々には何故か逆らえず
 水簾洞の近くの森に集まり大人しく暮らすことになります。
 ちなみに分身猿達のゲリラ行為が下界に住む妖怪達を勢いづかせます。
 下界の世は荒れに荒れて玄奘三蔵が天竺への旅を決意をする要因になります。
 奇しくも分身猿達が主、孫悟空の贖罪の機会を作ったと考えると物語的に面白いです

chapter04:小話:朝三暮四の真実
 猿娘々は孫悟空の血を濃く受け継いでいても分身猿の本当の主ではありません。
 その為、時々猿達は言う事を聞かずに反抗する時もあります。
 しかし、猿娘々が抑えていた霊力を開放して睨みつけると手の平を返した様に従います。
 そんな訳で小話:朝三暮四の猿達の反発と賛同の間に娘々の睨みカットを挿入してみました
 朝三暮四の猿達はそれ程愚かでなく娘々の怒りにビビり従った・・・と解釈するのも面白いですね。

chapter05:後日談
 数百年後(丁度、祖父達が旅の勤めを終えた頃)に分身猿達は霊力を失い元の猿の毛に戻ります。
 その時、彼女は大切な家族との別れ、悲しみ、寂しさから生まれて初めて涙を流します。
 猿娘々は猿の毛を一つ一つ丁寧に拾い上げると月下昇天して老子の庵がある天界へと戻ります。

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