マイルドヤンキーお姉さん愛の告白
廊下ですれ違いざま、僕にそっと耳打ちをすると何事もなかったように歩いていく彼女を振り返って見送った。
話をしたこともない陰キャの僕になんで…?声をかける相手を間違っていないか?
その日の日中は上の空のまま時間が過ぎていった。
…放課後、言われたとおり落書き広場に行くと彼女が壁を背にしてたたずんでいた。
近づいていって声をかけようとすると彼女がこちらに気が付き、わずかにほほ笑んだかのように見えた。
「どうせ、誰からもバレンタインチョコもらってないんでしょ?」
開口一番、彼女は僕に向かって言い、持っていたハート形のチョコレートを手渡してきた。
何も言い返せず僕がチョコレートを受け取ると、彼女は
「家に帰ったら箱の中身を見て。」
とだけ言い、そのまますたすたと歩いて行ってしまった。
すれ違いざま、心なしか彼女の顔が赤らんでいたように見えた。
彼女の様子からいたずらでもなさそうだが…。
急いで家に帰り箱を開けると、チョコレートとともに丁寧に書かれた手紙が添えられていた。
手紙には彼女の過去と僕との関りが書かれていた。
僕はそこに書かれていた彼女の携帯電話に急いで電話をしたのだった。
※補足をすると手紙が添えてあるようなバレンタインチョコだったので義理ではないということです。
二人の過去に何があったのかとこの後の展開はスペースの都合上割愛し、ご想像にお任せすることにします笑
<キャラクター設定>
マイルドヤンキーお姉さん:金髪、化粧、マニキュアの派手な外見だが、制服は着崩さずきちんと着用し、ご飯の食べ方もきれい、文字もきれいな古風な内面を持つが、基本塩対応、孤立気味でヤンキーなんじゃないかと噂されている学園の美少女。スポーツが苦手。
僕:陰キャ。
【参加企画】
ちちぷいバレンタイン投稿企画 _ chichi-pui(ちちぷい)
https://www.chichi-pui.com/events/valentine-2025/
呪文
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